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なぜ中国はジンバブエのクーデターを黙認したか

習近平のメンツ潰したムガベ辞任、「植民地化」の行方は?

2017年11月29日(水)

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 ジンバブエのクーデターを簡単に説明すると、2018年の大統領選を前に高齢のムガベに健康上の問題が出てきて求心力が落ち始め、与党ナンバー2のムナンガグワとムガベの41歳年下の妻のグレースが後継狙いの派閥争いを昨年夏あたりから拡大し始めたのがきっかけ。ムナンガグワは軍と情報機関の支持がある一方、グレースは党内改革と世代交代を求める若手党員集団ゼネレーション40(G40)の支持がある。

 今年夏、グレースの方からムガベに後継者指名を強く求め、G40が勢いづいた。ムガベは11月、ムナンガグワを副大統領から解任し、グレースを事実上、後継指名した格好となった。

クーデター5日前の訪中

 だが、これに断固反対を唱える国軍司令官チウェンガが11月15日にクーデターを起こしムガベと家族を軟禁。ムナンガグワに大統領を移譲するよう求めた。当初、大統領辞任を拒否していたムガベだが、グレースに権力奪取を許した責任追及を理由に議会が弾劾の手続きに入ると21日、辞表を提出し、亡命先から帰国したムナンガグワが大統領に就任した。

 中国国防部はこのクーデター発生の5日前、チウェンガの訪問を受け、国防部長の常万全が八一大楼で会見している。このとき、チウェンガが中国に政変への理解を求めた、あるいは協力を求めた、というのが主要欧米メディアの憶測である。中国外交部はすでに実施が決められていた純然たる軍事交流、と説明するが、このときすでにクーデターの準備は整っていたとみられるし、中国とムガベの関係の深さを思えば、仁義を通しておく方が安全ではある。

 では、仮にそうだとして、ではなぜ、中国は軍のクーデター計画を黙認したのだろうか。ムガベと中国の絆の深さはそう簡単に切れるものではないだろう。

コメント15件コメント/レビュー

このような中国の植民地政策はしっかりと書いて宣伝すべきです。植民地主義を批判する共産国家が堂々と植民地から金を吸い上げている。彼らをしっかりと批判すべきです。日本はこのような国と対峙しなければならないので、しっかりとした首相が必要です。(2017/11/29 18:09)

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「なぜ中国はジンバブエのクーデターを黙認したか」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

このような中国の植民地政策はしっかりと書いて宣伝すべきです。植民地主義を批判する共産国家が堂々と植民地から金を吸い上げている。彼らをしっかりと批判すべきです。日本はこのような国と対峙しなければならないので、しっかりとした首相が必要です。(2017/11/29 18:09)

来年実施予定といわれる選挙の動向は気にかかるものの、今回のジンバブエの政変劇はグレースの失脚、人民解放軍が育てたともいうべき戦士ムナンガグワが大統領に就任したことで、習近平のシナリオ(企図した)通りといえるではないか。

共産党大会が終わり、習近平は一帯一路の急速な展開に向け、多方面でアクティブに動き始めている。四面楚歌状態のミャンマーのスーチー氏に寄り添い、ジョージア等の中央アジア、ハンガリー、チェコ等の東欧攻略等、実に積極的だがどこか焦りの色もみえる。

任期5年の猶予があるとはいえ、習近平は従前の資金力をバックとしたアグレッシブな外交活動を展開できる時間はそう長くないと見通しているのではないか。その辺りの肌感覚は鋭敏かもしれない。金融危機はいよいよカウントダウンの領域に近づいており、5年を待たずにいずれ現実化するとみているのだろう。

ただ、やはり目下の最大の懸案は北朝鮮だ。今回、特使派遣も何ら成果を得られず、生命線である中朝国境の友誼橋を工事のため一時閉鎖、北京-平壌間の航空便も相当数減便すると報道されているが、習近平はいよいよ本気モードで北朝鮮制裁を実施するかもしれない。

しかし反対に今朝のICBM発射により、北朝鮮は中国全域を核ミサイルで完全にカバーしたことを改めて証明した。今回のICBMは米国主導の制裁に同調し、更に強化する姿勢を見せた習近平に向けた一種の示威行動だった可能性が高いと思う。

もし中朝が本格的に対立するとなれば、遠くない将来の軍事的解決の可能性は高まったと見るべきだ。現に北朝鮮国境には西に人民解放軍、北にはロシア軍が増強されつつあり、米軍の動きを含めて日本人や日本企業は細心の注意が必要だ。

国内でも東北地方日本海沿岸に北朝鮮からの不審船が度々漂着しているが、これらの動きは全て連動しており、事態の緊迫度を物語っている。武装漁民や工作員が作戦に基づいて計画的に上陸している可能性も高い。また在日組織との連携も十分に考えられる。日本人は『既に今は戦時だ』との認識を強く持ち、特に12月以降、国内外の細々とした情報にも注意を払うべきだ。(2017/11/29 15:55)

最後の結論の部分は賛成できない。
要は、中国が、高齢で反抗的な傀儡から、若くて従順な傀儡にすげ変えただけのこと。
より中国の影響力が強まると予想する。(2017/11/29 14:05)

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