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被害乗り越え、糸魚川市を「耐火モデル都市」に

「糸魚川駅北大火」の現場で得た教訓(2)

2017年1月23日(月)

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いち早く掲示された「がんばろう!」の垂れ幕。東日本大震災でも熊本地震でも同じバナーを数多く見てきたが……。(写真・山根一眞)

 兵庫県南部地震から22年。
 糸魚川大火(糸魚川駅北火災)の現場に立ち見る光景が、22年前の神戸で見た光景と重なった。
 神戸、長田区の大火の焼け跡だ。
 6000人を超す犠牲者が出た阪神・淡路大震災のあと、当時の知事、貝原俊民さん(1933-2014)は、私に、何度もこう語っていた。

 「同じような巨大地震は日本のどこでも起こり得る。全国でシンポジウムを1000回でも続けて、この災害を伝え続けなくては」

 そうして開催されたシンポジウムに何度も呼ばれたが、議論の柱のひとつはいつも「地震による巨大火災」だった。消防力はどうあるべきか、ヘリコプターによる消火の法規制は……、などの熱い議論が交わされた。
 559人もの方が火災によって亡くなったからだ。
 しかし、すでに22年。
 「巨大地震=巨大火災」への危機意識は希薄となった感がある、私自身も。
 だが、糸魚川大火は、その希薄となっていた記憶を呼び戻した。

老舗の蔵元、加賀の井酒造の焼け跡に並ぶ利き酒の器。(写真・山根一眞)
「本町通り(ありがたや通り)」に面して立つ焼け残った史跡案内。初め、ここに何があったのかわからなかった。(写真・山根一眞)
撮影した場所と同じ場所をGoogleのストリートビューで見たところ、大火前の街のデータが残っていた。上の史跡案内板は加賀の井酒造の歴史的な建物前にあったことがわかった。(Google、写真・山根一眞)
加賀の井酒造の創業は1650年(慶安3年)、新潟県最古の酒蔵だ。367年の歴史文化が一夜にして灰燼に帰したが、他の酒蔵の設備を借りての醸造再開が近い。(写真・山根一眞)

コメント3

「山根一眞のポスト3・11 日本の力」のバックナンバー

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「被害乗り越え、糸魚川市を「耐火モデル都市」に」の著者

山根 一眞

山根 一眞(やまね・かずま)

ノンフィクション作家

ノンフィクション作家として先端科学技術分野の熱い人間像を描き続ける一方、3.11被災地支援活動も人生の大きな柱です。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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