• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

アマゾンの新サービスはカイゼンの賜物?

1点を突き詰めた先に付加価値がある

2016年1月6日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 年末年始になると財布の紐が緩くなるのは筆者だけだろうか。今年は、炊飯器と無水鍋を調達しようと考えた。まずはネットで候補になりそうな商品と価格を調べておき、正月に帰省した際に実店舗でホンモノを手に取り吟味した。「これだ!」と思うものを見つけた後は、スマートフォン(スマホ)で目当ての商品を検索。価格や納期などあれこれ考慮した結果、両方ともアマゾンで購入することにした。

 実店舗に行ったのは1月2日。その日の夜にネットで注文してから自宅に戻り、3日の午前中に商品を受け取った。「時間とお金を有効に使えた」。これが上記の手順で買い物をしてみた感想だ。

 と同時に、昨年11月下旬、アマゾンの新サービスを取材して何となく感じていた「ビジネスのコツ」が、頭の中で明確になってきた。キーワードは「閾値」だ。

どんなモノでも速く届ける

 アマゾンの強みは何と言っても、取り扱いアイテム数の多さと配達スピードの速さだ。どちらか一つだけならアマゾンを超えるネット通販はあるが、双方を高いレベルで両立させているのはアマゾンがダントツと言っていい。筆者がアマゾンを選んだのもこれが理由だ。できるだけ早く商品を手に入れて、その商品から得られるメリット(おいしいご飯が炊ける、おいしい煮物ができる)を1日でも早く享受したかった。それが達成できれば、多少は価格が高くてもいいと思った。

 「すぐに商品が欲しい」と考えるユーザーにとって、アイテム数と配達スピードの両立は必要不可欠だ。どちらかだけでは意味がない。アイテム数が多くて欲しい商品が見つかったとしても、他のネット通販と同じように日数がかかるなら、安い方を選ぶ。アマゾンはそんなユーザー心理をよく理解している。同社の強みは、製造業の基本である「QCD(品質・コスト・納期)」でいえばD(納期)。そこを突き詰めることで、ユーザーに選ばれようとしているのだ。

 そんなアマゾンが2015年11月から提供をはじめたのが、プライム会員(年会費3900円)向けの新サービス「プライム ナウ」だ。対象エリア(東京都内8区と神奈川県川崎市の2区)であれば、配送料890円(税込み)で、1時間以内に商品を届ける。納期の単位をこれまでの「半日」から「1時間」に短縮したわけだ。すると、何が起こるのか。一見すると強みをさらに伸ばしただけのことだが、結果としてアマゾンが手に入れたのは「ユーザーにとっての新しい価値」だった。

「プライム ナウ」の専用倉庫は、東京急行電鉄の尾山台駅(東京都世田谷区)近くにある。冷えたビールからテレビまで、1万8000点の商品をそろえている

コメント4

「記者の眼」のバックナンバー

一覧

「アマゾンの新サービスはカイゼンの賜物?」の著者

池松 由香

池松 由香(いけまつ・ゆか)

日経ビジネス記者

北米毎日新聞社(米国サンフランシスコ)で5年間、記者を務めた後、帰国。日経E-BIZ、日経ベンチャー(現・日経トップリーダー)、日経ものづくりの記者を経て、2014年10月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック