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元・実質国有化銀行の「休日も開いてる支店」

銀行の常識はいつまで続くのか?

2016年1月13日(水)

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 最も顧客の来店が見込めるタイミングで店を開けておく。サービス業にとっては当たり前だが、銀行の世界はいまだに違う。現金の引き出しや振り込みはATMで事足りるとして、口座開設や住宅ローンの融資実行などをしたければ、利用者はほとんどの場合、平日に店頭まで行く必要がある。それが銀行の常識だ。

 りそな銀行が昨年11月に出店した豊洲支店(東京・江東区)はそんな常識から一歩外に踏み出した。なぜなら、土日や祝日(年末年始など除く)でも基本的に店が開いており、口座開設や投資商品の購入相談などが出来るからだ。

扉を設けず、顧客が気軽に立ち寄れるようにした(写真:竹井俊晴、以下同)

 「口座を作りたいんですけど」。昨年11月のとある日曜日。豊洲支店を訪れると、若い男性や高齢の女性、中年の夫婦など、幅広い層の顧客が来店していた。白と木目を基調とした店内は明るく、入り口にも扉を設けず気軽に入れるようになっている。一見して「銀行の支店」という雰囲気はない。

 大型商業施設「アーバンドック ららぽーと豊洲」のすぐ近くにある豊洲支店の窓口営業時間は、平日午前11時から午後7時まで。土日祝日も午前10時から午後6時まで開いている。法人向け業務は扱わず、個人向けに特化したのが特徴だ。

 マンションが立ち並び大型商業施設も多い豊洲という立地からある程度の客入りは見込んでいたが、豊洲支店はりそな自身の予想を超えた反響を呼んでいるという。りそなの新設店の口座開設件数は通常、1週間程度で落ち着くが、豊洲支店は開店から2カ月経っても高水準で推移しているという。「休日の開店前に10人ほど並びが出たこともある」と、りそなの東和浩社長は驚きを隠さない。

 りそなでは今後も土日祝日営業する店舗を増やす方針で、さらに、3月には一部のローンプラザで住宅ローンの融資実行を休日でもできるようにする予定だ。これが実現すると、融資実行日に会社を休んだり仕事を抜けたりする必要がなくなる。

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「元・実質国有化銀行の「休日も開いてる支店」」の著者

杉原 淳一

杉原 淳一(すぎはら・じゅんいち)

日経ビジネス記者

2005年、日本経済新聞社に入社し、大阪経済部に配属。2009年に東京に異動し、経済部で銀行や農林水産省、財務省、金融庁などを担当。2015年4月から日経ビジネスで金融機関を中心に取材している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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