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アリババ、「神薬」の販売を解禁

日本企業は越境ECを使いこなせるか

2016年1月21日(木)

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 参天製薬の目薬「サンテボーティエ」にエスエス製薬の「イブクイック頭痛薬」、小林製薬の角質軟化剤「ニノキュア」など――。日本を訪れる中国人客らに大人気のこうした10あまりの商品は、ガイドブックなどで「神薬」と紹介され、爆買いの対象となっている。東京・銀座の数寄屋橋近くにあるドラッグストア「マツモトキヨシ」では、中国語が飛び交い、こうした商品を買い求める外国人がしょっちゅう列を成している。

 わざわざ日本に来てドラッグストアでそんなに爆買いしなくても――。そう思う人も多いだろうが、こうした商品は中国では手に入らない。だからこそ、日本を訪れる外国人観光客は、人気の商品を山のように買い求めていく。

 しかし、日本企業にとっては、国外の客へ直接販売しようにも、こうしたインバウンド客に対してしか売る術がない。日本企業が中国本土で医薬品を販売する場合、商品をそのまま持っていくのではなく、日本の薬事法に当たる法律に基づき、中国で許認可を受けなくてはならないからだ。需要は大きいのに、販売機会が限られる。企業と購買客の双方にとって歯がゆい、そんな現状を打破するため、中国最大のEC企業であるアリババ集団が2015年末に動いた。

都内のドラッグストアには、“神薬”を求めて多くの中国人観光客が訪れる。(写真=時事通信フォト)

 アリババが、自社が運営する越境ECサイト「天猫国際」(Tモール・グローバル)の規約を改正したことはあまり知られていない。同社は、2015年12月15日から第2類と第3類の医薬品販売を解禁した。この密かな変更が、越境EC拡大の起爆剤となる可能性がある。

 というのも、サンテボーティエなど神薬の多くは医薬品の2類か3類。この解禁により、中国の消費者は、日本をわざわざ訪れなくても、なじみ深いインターネットサイトで、大人気の商品を購入できるようになった。

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「アリババ、「神薬」の販売を解禁」の著者

中 尚子

中 尚子(なか・しょうこ)

日経ビジネス記者

日本経済新聞入社後、証券部で食品やガラス、タイヤ、日用品などを担当。財務や法務、株式市場について取材してきた。2013年4月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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