• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

AIが「最難関」の囲碁で人を超える日

フェイスブックも参戦する「知性の象徴」への最後の挑戦

2016年1月25日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

米フェイスブックが開発する囲碁AI「ダークフォレスト」

 米フェイスブックが3月、日本で開催される囲碁の人工知能(AI)の強さを競う大会「UEC杯コンピュータ囲碁大会」に参加することが明らかになった。ソフト名は「ダークフォレスト(darkforest)」。フェイスブックが囲碁AI開発への参入を発表したのは、昨年11月。ディープラーニング(深層学習)と呼ばれる技術を組み込んで急速に棋力を伸ばしており、既にアマチュア6段程度のレベルに達していると見られる。

 UEC杯は3月19日と20日に、電気通信大学で開催される。上位2ソフトはその後、同23日に開催される「電聖戦」でプロ棋士の小林光一・九段(名誉棋聖・名誉名人・名誉碁聖)にハンデ戦で挑戦することになる。

 チェスでは、1997年に米IBMのスーパーコンピューター「ディープブルー」が、世界チャンピオンのガルリ・カスパロフ氏を破った。将棋ではここ数年、将棋AIが「電王戦」という場でトップ棋士に勝ち越せるまでに強くなっており、情報処理学会は昨年10月に「コンピュータ将棋プロジェクトの終了宣言」を出した。

 いずれも欧米と日本において「知性の象徴」とされてきたゲームで、AIが人間を凌駕したのである。さらに難易度の高い囲碁の攻略は、人工知能研究者にとって、ゲーム分野における最後の「グランドチャレンジ(大いなる挑戦)」だ。フェイスブックの研究者は囲碁AIに関する論文の中で、「古代から続く囲碁というゲームで人間のトッププレーヤーと戦うことは、人工知能において長期的なゴールだった」と述べている。グーグルの研究者も昨年11月、「囲碁に関してかなり大きな驚きとなる発表を行うだろう」と語っている。

 囲碁は世界中ほぼ同一ルールで普及しており、AI開発においてもチェスや将棋と同じぐらいの歴史がある。ところが、囲碁AIのみがアマ6段レベルにとどまってきた。盤面が他のゲームに比べて広く、コンピュータでも計算しきれないためだ。

「人間超え」は時間の問題

 では、「囲碁AIはいずれ人間を凌駕するのか」?

 答えは明らかだ。記者はチェスも将棋も囲碁もかじったことがありトッププレーヤーの才能と努力には大きな尊敬の念を抱いている。だが、客観的に見て、AIが人間を超えるのは「時間の問題に過ぎない」というほかない。

 囲碁や将棋、チェスのようなゲームは「2人完全情報確定ゼロ和ゲーム」と呼ばれる。「2人でプレー」「相手の手が見えている(完全情報)」「(サイコロのように)不確定な要素がない」「勝敗がつく(ゼロ和)」という意味だ。20世紀最大の数学者とも呼ばれる、ジョン・フォン・ノイマン氏はこの種のゲームには必勝法があることを証明している。

コメント3

「記者の眼」のバックナンバー

一覧

「AIが「最難関」の囲碁で人を超える日」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長