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ヤマトと佐川、日本郵便が手を結ぶ日

宅配各社、増える荷物にどう対処する?

2016年2月1日(月)

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 最寄り駅の改札を出ると、大きな宅配ロッカーが置かれている。操作画面にIDやパスワードなどを入力すれば、通販会社から届いた荷物が受け取れる。たとえそれがどの宅配業者が運んだ荷物であっても――。こんな未来が、近いうちに実現するかもしれない。

 1月28日、ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸は、フランスの郵便関連機器会社、ネオポストと合弁会社を設立することを発表した。51%をネオポスト、49%をヤマトが出資し、2016年3月に設立する予定だ。

 ネオポストは、フランス国内でオープン型宅配ロッカーのネットワークを構築している。現在は250台のオープン型ロッカーを設置運営しているが、将来的にはこれをフランス国内で3000台まで増やす計画だ。今回、ヤマトはネオポストのノウハウを活用し、日本国内に宅配ロッカーを設置しようと考えている。

ネオポストが展開しているオープン型宅配ロッカー

 今回の発表で興味深いのは、合弁会社が設置する宅配ロッカーが、「オープン型」である点だ。つまりこの宅配ロッカーを利用できるのはヤマトだけではない。ほかの宅配事業者も活用できる形にすべく、既にライバルの佐川急便や日本郵便などにも打診をしている。

 ネット通販の拡大に伴い、今や宅配便の取扱個数は年35億個を上回っている。受け取り手の不在による再配達は、宅配各社の業績を圧迫し、社会問題にもなっている。再配達を減らし、確実に荷物を届けるため、宅配各社はこれまでもコンビニエンスストアなどと組んだり、荷物の配送前に届ける予定であることをメールで通知したりして、なるべく再配達の手間がかからないように工夫してきた。今年1月、ヤマトが無料通話アプリ大手のLINEと提携した背景にもそんな狙いがある(詳細は「ヤマト、LINE提携に秘めた壮大な構想」参照)。

 さらに不在による荷物の持ち帰りを減らすには、利用者にとって便利な場所で、好きな時間に荷物を受け取れる仕組みが不可欠だ。その点、宅配各社が荷物を預けられ、利用者が自由に受け取れる宅配ロッカーが、駅構内や商業ビル、もしくは住宅密集地の一角などに設置されれば、利便性は高くなる。再配達が減るのだから、宅配各社・利用者の双方にメリットがあると言えるだろう。

 ヤマト側の声がけに対して、佐川急便や日本郵便などは、まだ対応を保留している。だが「オープン型は理想。運転費用や維持費用など、不透明な部分はあるが、労働力の効率化が図れればいい」(佐川急便)、「多数の宅配事業者が使える方が、宅配ロッカーの回転率も高くなる。条件次第では是非、一緒にやりたい」(日本郵便)と、ヤマトの提案するオープン型に対し、好意的な見方を示している。

 配送の効率化や合理化を進めるために、ヤマトと佐川、日本郵便が手を結ぶ――。そんな未来が近づいているのかもしれない。既に特定のシーンでは、こうした動きに向けた動きが始まっているように見える。

コメント4件コメント/レビュー

いい取り組みだと思います。
では、費用負担は誰がどのように行っているのでしょうか?
荷物1個当たりいくらかを佐川に払っているのか、入居者がテナント料として一括で払っているのでしょうか。経済誌のコラムですから、そこまで突っ込んで記事にしてほしく思います。(2016/02/02 10:57)

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「ヤマトと佐川、日本郵便が手を結ぶ日」の著者

日野 なおみ

日野 なおみ(ひの・なおみ)

日経ビジネスクロスメディア編集長

月刊誌「日経トレンディ」を経て、2011年から「日経ビジネス」記者。航空・運輸業界や小売業界などを担当。2017年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

いい取り組みだと思います。
では、費用負担は誰がどのように行っているのでしょうか?
荷物1個当たりいくらかを佐川に払っているのか、入居者がテナント料として一括で払っているのでしょうか。経済誌のコラムですから、そこまで突っ込んで記事にしてほしく思います。(2016/02/02 10:57)

競争がサービスの向上や価格の下落を促しているという積極的な面を見逃してはいけないにしても、一日に何度も各種宅配業者や郵便局、メール便などの配達に呼び鈴を押されることが、家にいる人にとってとても煩わしくなっているのを最近は感じます。
そのことを思うと、各種宅配業者さんたちが、荷物やメール便・郵便を「まとめて」一度に持ってきてくれることは、とてもありがたいことだと感じます。(2016/02/01 21:44)

現状よりはベターであるが、現在のスキームの延長でしかないように思える。そもそもアマゾン等EC企業のコペルニクス的発想を期待したい。(2016/02/01 11:13)

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三品 和広 神戸大学教授