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ドラッグストアに処方箋、持ち込みますか?

  • 河野 紀子

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2016年2月5日(金)

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東京・虎の門の交差点にある「スギ薬局」。大病院の処方箋はあまり期待できない場所でも、月に900~1000枚の処方箋が来る。売上高の3割を調剤が占めるほどだ。(写真:陶山勉、以下同)

 ドラッグストアの調剤事業は着実に普及している──。日経ビジネス1月25日号スペシャルリポート「調剤ビジネス激変前夜 病院の前から生活の近くへ(こちら、「日経ビジネスデジタル」読者の方限定です)」の取材でそれを痛感した。

 大手ドラッグストアチェーンの中には、かつての安売り一辺倒ではなく、調剤併設店の拡大に力を入れるところが多いので、店舗数が増えていることは認識していた。だが、経営という観点では必ずしも順風満帆とはいえないのではと思っていたのだ。

 記者は約2年前まで薬剤師向け月刊誌「日経ドラッグインフォメーション」で、全国津々浦々のいわゆる調剤薬局を取材していた。

 調剤薬局といえば、受診した患者が処方箋を持ってそのまま立ち寄れるように医療機関のすぐそばにあることが多い。こうした立地を業界では「門前」といい、おのずと特定の医療機関が発行した処方箋が集まってくる。

 これに対して、色々な医療機関からの処方箋が持ち込まれる薬局を「面」という。面の薬局の立地は人通りが多い駅前や商店街、オフィス街など様々だ。ちなみに記者が取材で「これぞ面薬局だ」と驚いたのは、JR有楽町駅前の「ビックカメラ」内にあるクオール薬局だ。これまでに累計4800もの医療機関の処方箋を受け付けたという。

 面の薬局については「門前よりも処方箋が集まらないから、経営効率が悪い。だからなかなか広まらないのだ」などという話をしばしば聞いていた。だからだろうか、日本の全薬局の7割が門前薬局だ。

 さて、記者は昨年の秋ごろ、あるドラッグストアの関係者から、こんな声を聞いた。

 「調剤を始めると最初は数枚しかこなかった処方箋が、数カ月、1年と経つうちにじわじわと増えてくる。毎月100以上の医療機関が発行した処方箋が来るようになった」

 最初は、調剤部門は赤字で、物販の売上げで賄いながらやりくりするが、そのうちに採算が合うようになる。さらにここ数年、採算に乗るスピードが以前よりも早くなっているというのだ。

 他社にも聞いてみると、同じような傾向であることが分かってきた。

大病院の処方箋は期待できないが…

 中部地域を中心に店舗網を広げている「スギ薬局」。東京・虎ノ門の交差点にある店舗では、日中は多くのビジネスマンが行き交い、大衆薬以外にも清涼飲料水やマスクなどの身近な商品が売れていて、コンビニエンスストアのように使われている。

 近隣のビルには、診療所がいくつか入居しているものの、その1階には別の調剤薬局が入っている。徒歩10分弱の距離には、大病院の虎の門病院があるが、門前薬局が5軒以上はある。スギ薬局は、病院から東京メトロ虎の門駅に行くまでルートにも位置していないので、同院からの処方箋は期待できない。

 にもかかわらず、スギ薬局の調剤コーナーには、毎月900~1000枚、地域外の医療機関からの処方箋も含めて集まってくる。開店した2013年5月、処方箋は1日に5枚程度だったが、じわじわと増えてここまで来た。

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