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世界の辺境で見つけた「モノ作りの国」の課題

インドネシアで挑戦し続ける商社の商魂に学ぶ

2016年2月9日(火)

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米国の石油メジャーが牛耳る世界の資源開発。だがインドネシアには、三菱商事が主導する“ノンメジャー”のLNG開発プロジェクトがある。商魂たくましくインドネシア政府や国営石油企業などへプロジェクトを売り込み、苦難に見舞われながらも挑戦を続け2015年に生産開始にこぎつけた。同プロジェクトにおける約10年の軌跡は、売ることの重要性を改めて感じさせる。

スラウェシ島にあるDSLNGのLNG基地の様子(写真:DSLNG提供)

 インドネシアの首都ジャカルタから東北東に約2000キロメートル離れたスラウェシ島バンガイ県。ここに、三菱商事が最大株主として参画するドンギ・スノロLNG(DSLNG)のLNG(液化天然ガス)基地が存在する。

 ジャカルタを飛行機で出発すると、スラウェシ島の主要都市であるマカッサルまで約2時間。そこでプロペラ機に乗り換えさらに1時間半の飛行でルークという町へ。そこからクルマで1時間程度走ると、ようやくスラウェシ島中部にあるDSLNGのLNG基地に到着する。

 ガスをマイナス160度で冷却し、液化するためのファンの音が響く以外は、極めて静かなLNG基地。ここに2015年12月23日の昼過ぎ、巨大なLNG船が停泊した。約30時間かけて5.5万トン程度のLNGを積み込み、顧客の1つである韓国ガス公社(KOGAS)へLNGを運ぶ。

DSLNGの川端徹COO

 DSLNGは2015年6月にここで生産を開始し、同8月に最初のカーゴ(LNG船一隻分)を出荷した。12月23日に停泊していた船は、その年の12カーゴ目の出荷分。DSLNGが年内の販売予定としていたのが、まさに12カーゴ。三菱商事から出向し、DSLNGで最高執行責任者(COO)を務める川端徹氏は計画通りの出荷を年内にやりとげたことに安堵するとともに、「2016年は36カーゴ分、合計200万トン分のLNGを出荷する」と意気込んだ。

 LNGなど世界の大規模資源開発は、米エクソンモービルや英BPなど、欧米の石油メジャーが牛耳っているのが現実。そんな中で、事業化を正式決定したLNGプロジェクトで日本企業が主導したのは、三菱商事の同プロジェクトが初めて。LNG事業の開発からプラント操業まで責任を負う「オペレーター」に挑んだ。事業主体になることで、出資比率が低い案件に比べると、迅速に生産や販売の意思決定ができるなどのメリットがある。

 三菱商事やインドネシアの国営石油会社プルタミナ、KOGASが最終投資決定で調印したのは2011年初頭のこと。石油メジャーではなく、三菱商事が主導する“ノンメジャー”のLNG開発プロジェクトは2015年の生産・出荷開始で、ようやく本格軌道に乗り始めたと言える。

 だが、最終投資決定までだけではなく、その後の生産開始までの道のりは平たんではなかった。

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「世界の辺境で見つけた「モノ作りの国」の課題」の著者

宗像 誠之

宗像 誠之(むなかた・せいじ)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション、日本経済新聞社産業部、日経コンピュータを経て、2013年1月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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