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仏教会騒然のアマゾン「お坊さん便」

現役僧侶6人、覆面座談会で語った本音

2016年2月22日(月)

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「みんれび」が提供するお坊さん便(パンフレットより)

 葬儀の仲介などを手掛けるベンチャー「みんれび」(東京都新宿区)が昨年12月から、「僧侶の手配サービスチケット」をアマゾンで販売し始めた。その名もズバリ「お坊さん便」だ。

 お坊さん便は、寺や僧侶と接点がない都市部の人を主たるターゲットにしている。四十九日や一周忌、三回忌といった法要、墓回向、仏壇の魂抜きなどの際、いとも簡単に「供養が買える」のがメリットだ。決済(価格は3万5000円~、全国一律料金)はクレジットカードでできる。チケットを購入すれば、あとは決められた日時・場所(葬祭会場や墓地など)に手配された僧侶がやってきて、お経を唱えてもらうだけだ。

 お坊さん便自体は2013年から、同社のホームページなどで販売を始めてはいた。だが、アマゾンに出店した昨年末から注文が急増。同社は販売数を「アマゾンとの契約上、非公開」とするが、販売直後の1年間に比べて、2015年は7倍にも膨れ上がったとしている。

 「問い合わせ数もうなぎ登り。2016年は1万2000件を見込んでいる。そのうち多くが受注に至っている」(同社)。

 寺院と檀家との関係性が希薄になりつつある昨今だ。ネットという手段を用いれば、布施の料金に頭を悩ます必要はないし、寺とコミュニケーションを取る必要もない。また葬送においても地域を巻き込んだ大規模な形態から家族葬、直葬といった簡素なものにシフトしている。お坊さん便は、現れるべくして現れたサービスと言える。

 同社は「お寺とつながりをもたない人は多くなる一方。しかし、供養したい心は残っている。そこをしっかりとケアしていくのが我々の役目」とその意義を語る。

ニセ僧侶の見破り方

 だが、心配なのは手配されてくる僧侶の質をどう担保するかだ。極端に言えば、「本物の僧侶」と「偽物の僧侶」をどこで判別するのか。

 宗教年鑑によれば、仏教系の包括宗教法人数は168もある。さらに宗派に属さない単立寺院は2500以上。仏教系新宗教なども含めれば数限りなく、僧侶の“見た目”も様々。僧侶(教師)養成課程はそれぞれの宗派によってまるで異なる。僧侶資格は国家試験ではないため、「まともな伝統仏教の僧侶資格を得たお坊さん」かどうか、判断が難しい。つまり、袈裟を着て、お経が唱えさえすれば、なりすましは可能だ。

コメント17件コメント/レビュー

これ、しばらくは議論沸騰かも知れませんが、あと数年したら当たり前になると思います。(2016/02/24 08:28)

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「仏教会騒然のアマゾン「お坊さん便」」の著者

鵜飼 秀徳

鵜飼 秀徳(うかい・ひでのり)

日経おとなのOFF副編集長、浄土宗僧侶

京都市景観市民会議委員(2016年)、佛教文化学会会員。 1974年生まれ。成城大学文芸学部卒業後、報知新聞社へ入社。2005年日経BP社に入社。日経ビジネス記者などを歴任。2016年4月より日経おとなのOFF副編集長。浄土宗僧侶の顔も持つ。正覚寺副住職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

これ、しばらくは議論沸騰かも知れませんが、あと数年したら当たり前になると思います。(2016/02/24 08:28)

時価のような価格が無い仕組みは、払える人からは多く貰うという半強制の寄付強要システムなんでしょうな。欧米では金持ちは自主的にというのがあるが、日本じゃ自主的には無いに等しいので相応しいシステムなのかも知れん。アマゾンのような方式にしてしまえば、タダのサービス業に落ちきってしまう。役者に形だけの演技と読経でもして貰うのと同じ価値しか認めないに等しいとなってしまうのだろう。ろくでなし坊主の問題も有るが、アマゾンのこれも完全に肯定も出来ない感じですね。(2016/02/24 03:21)

いまさら宗派集団のような組織もなく寺社仏閣のような施設もない原始仏教に戻れといわれても出来ないでしょうし、世間もそんなことは望んでいないでしょう。僧侶とはいえ霞を食べて生きられるわけでなし、生活のために組織化(=ビジネス化)は避けられないことは理解できますから世間からの批判はそこじゃありません。「死者のために祈りを捧げて欲しい」という切実な需要があるのに、それには答えずAmazonを攻撃して素朴な信仰心まで潰そうとトンチンカンな対応をする仏教界の偽善っぷりに嫌気が差しているだけなのでは。(2016/02/23 09:35)

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