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有機ELに「iPhoneバブル」?

需要は未知数、繰り返されてきた肩透かし

2016年3月11日(金)

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ジャパンディスプレイ(JDL)が公開した有機ELの試作パネル。ディスプレイを曲げた状態で画面が表示されている。

 いま、ディスプレー業界のもっぱらの話題と言えば、有機EL。

 米アップルがiPhoneに採用する見通しが明らかになってから、関連市場はバブルの様相を呈している。

 韓国サムスン電子やLGディスプレーは新工場の立ち上げや増産投資を加速、日本でも、ジャパンディスプレイ(JDL)が「今後最も力を入れていく事業」と位置付けているほか、話題の鴻海(ホンハイ)精密工業もシャープの技術を活かし有機ELパネル市場に参入する計画だ。政府の資金援助で液晶パネル工場を立てまくっていた中国メーカーも、建設中の工場設備の一部を有機EL用に変えることを検討していると言う。住友化学や出光興産などの素材メーカーも、関連する部材の増産体制を整えている。猫も杓子も、有機ELだ。

アップルは前倒し採用の動きも

 アップル側から正式な発表はないものの、同社が有機ELを採用する方針であることはほぼ間違いない。ディスプレーや装置、材料メーカーには、2015年夏頃からその意向を伝えていた。

 足元では、有機ELの採用時期を前倒ししようとする動きもある。当初は2018年に発売するモデルに採用予定だったが、「1年早く供給できないか」と関連メーカー各社に話をしているという。iPhone販売台数の伸び率が鈍化するなか、一部機種限定ではあるが早期に有機ELモデルを発売し、勢いを取り戻す起爆剤にしたいと考えているようだ。

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「有機ELに「iPhoneバブル」?」の著者

齊藤 美保

齊藤 美保(さいとう・みほ)

日経ビジネス記者

2011年中央大学法学部卒業。同年、日本経済新聞社に入社。産業部にて電機、IT、自動車業界を担当した後に、2014年3月から日経ビジネス編集部に出向。精密業界を中心に製造業全般を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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