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子供の学生服に幾らまでなら支出できるか

中古売買のビジネスモデルが離陸

2017年4月4日(火)

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 今年も入園・入学のシーズンを迎えた。様々な出費を伴う中、単価が大きいのが制服だ。新規に上下そろえれば数万円単位。子供は成長が早く、せっかく買ってもすぐ着られなくなる。出費は惜しいものの、制服として学校から指定されていれば選択の余地はない。しかし、これまでありそうでなかったリユース店が登場。お得感を武器に徐々に店舗ネットワークを広げつつある。

写真中央が創業者の馬場加奈子社長(写真:後藤健治、以下同)

 香川県高松市にある「さくらや」高松店。サンクラッドが運営する同店は全国展開のモデル店舗だ。香川県下の幼稚園から高校まで、中古の制服や体操服、帽子、学校指定の備品類などを扱う。商品は学校別に陳列されており、試着コーナーもある。

 小学校の場合、新品の制服を購入すると通常は上下で2万円ほど。モノによっては大人のスーツの方が安く買えるだろう。夏服・冬服、体操服、入園・入学時には諸々買い込むことになる。指定された箇所で買うため価格競争が働きにくいのか、やや高く感じる保護者も少なくない。入ってからも子供が小さいうちは1~2年おきに大きいサイズに買い替えていくのも当たり前だ。

 何かとおカネのかかる子育て期。出費を抑えられるものなら抑えたい。さりとて、お下がりをよそから獲得するほど人脈は広くないし、一々知人に頼み込むのも気が引ける。そんな保護者の切なるニーズをくみ取って2011年に登場したのが同店。買い手はもちろん、不要になった制服などを現金化できれば売り手にとってもメリットが大きい。

新品の3割ほどの価格で販売

 さくらやは持ち込まれた中古品の破れやほつれ、テカリなどをチェックしたうえで、4段階に分類。状態に合わせた価格で買い取り、新たに販売する。品物にもよるが、おおむね新品の3割ほどの価格で顧客は中古品を購入できる。体操服などの場合、刺繍で名前を入れていることも多いが、買い取り時に800円を払えば刺繡を取り除くことも可能。購入した人には約200円で新たな名入れにも対応する。

 創業したのは馬場加奈子社長。3人の子を持つシングルマザーだ。以前は会社勤めだったが、子供の制服調達をきっかけに、新品を買うことへの疑問や、お下がりの獲得が難しいことへの問題意識を膨らませ、起業に至った。

 リユース市場が持つ潜在性の大きさに自信はあったが、滑り出しは厳しかった。「中古のセーラー服を扱うとは怪しい店、ブルセラショップのようなものかと思われた」(馬場社長)と振り返る。その後、信用を得るために自宅とは別の現在地に店を開設したことなどが奏功し、徐々に事業内容が浸透した。現在では繁忙期には500組超の親子連れが来店する日もあり、コンビニエンスストアほどの広さの店内はごった返す。

入学シーズンは来店者が途切れることがない

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「子供の学生服に幾らまでなら支出できるか」の著者

寺井 伸太郎

寺井 伸太郎(てらい・しんたろう)

日経ビジネス記者

2002年、慶応義塾大学を卒業し、日本経済新聞社に入社。東京や名古屋での企業担当などを経て、直近は決算を取材する証券部。15年から現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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