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ヤフー20周年、新ビジョンに込められた覚悟

宮坂社長が掲げた「UPDATE JAPAN」

2016年4月12日(火)

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 「UPDATE JAPAN(アップデートジャパン)」。3月中旬、ヤフーの宮坂学社長はそう書かれた真新しいステッカーを嬉しそうに見せてくれた。ちょうど出来上がったばかりと言い、さっそく自身のタブレット端末にも貼り付けていた。

ヤフーの宮坂学社長は自身のタブレット端末に「UPDATE JAPAN」のステッカーを貼っている(撮影:的野 弘路、以下同)

 東京・六本木の東京ミッドタウンにある本社オフィスのそこかしこにも、UPDATE JAPANと書かれたポスターが掲示されている。これは、「Yahoo!JAPAN(ヤフージャパン)」の20周年を機に宮坂社長が打ち出した新ビジョン。今のところ社外には公表されていないが、4月末の決算説明会で初お披露目となるかもしれない。

「ネット普及」という使命を果たした20年

 1996年4月1日に産声を上げた国内最初の「ポータル(玄関)サイト」は今年4月、20歳という区切りを迎えた。UPDATE JAPANは、「次の20年」に向けた新たなビジョンとして、3月1日の朝礼で、宮坂社長の口から全社員に伝えられた。

 「インターネットがこれだけ20年で便利になったのに、今の日本は希望や幸福度がほとんど変わっておらず、主要先進国で最低クラスという調査がある。だからこそ、もっと未来に対して明るく前向きな希望を持てるようなヤフージャパンのサービスを作っていきたい」

 「そんな思いを込めて、次の20年で挑戦したいビジョンとして『UPDATE JAPAN』を定めました。IT(情報技術)の力を使って、日本全体をどんどんアップデート(変革)していこう」

 宮坂社長はこう補足する。「昔からあるものを強化するのではなくて、何か新しい方向に日本を引っ張ろうと。課題解決しまくって、結果的に日本がアップデートされたよね、というふうになればいいなと」。

 宮坂社長は、2012年の社長就任以来、「課題解決エンジン」や「爆速経営」といった標語を掲げてきた。前者は「社会の課題をITの力で解決する」という意味の企業理念で、後者はそれをスピード感を持って進めるためのスローガン。近年は、PC(パソコン)からスマートフォンへのシフトを爆速で進める、といった文脈でも用いられてきた。

 ただ、筆者はこれらの標語に、弱さというか、物足りなさのようなものを感じていた。全てのIT・ネット企業に共通する言葉をヤフー流に言い換えたに過ぎないからだ。

 半面、UPDATE JAPANという新たなビジョンには、それらとは一線を画した意味がある、と思っている。少なくとも、これまでとは違う「新たな使命」を見つけようとする覚悟を感じるのだ。

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「ヤフー20周年、新ビジョンに込められた覚悟」の著者

井上理

井上理(いのうえ・おさむ)

日経ビジネス記者

1999年慶応義塾大学総合政策学部卒業、日経BPに入社。以来、ネット革命などIT業界やゲーム業界の動向を中心に取材。日本経済新聞への出向を経て2014年4月より日経ビジネスの電機・ITグループ

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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