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「ありそうでなかった」を生み出すヒント

ヒット文具に学ぶ商品開発

  • 水野 孝彦

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2016年4月14日(木)

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 少子高齢化が進み、若者の数が減っている。おまけにスマートフォンやパソコン全盛の時代となり、紙に文字を書く機会自体が少なくなっている。文具の売れ行きは、右肩下がりが当然と考えてもおかしくはないはずだ。

 ところが、コクヨの文具(ステーショナリー)部門では、同社の看板商品「キャンパスノート」が年間1億冊の販売を維持し続け、手帳類もスマートフォンなどデジタル機器の普及に伴うペーパーレス化の影響を受けてはいないという。

「アイデアをまとめる」といった目的で使われることの多い「キャンパスノート(方眼罫)」

「固定観念」を否定して、新たな需要を発見

 実際、同社の「ステーショナリー関連事業」部門の2015年12月期の売上高は975億5300万円(前期比で4.2%のプラス)、営業利益は46億7600万円(同5.1%のプラス)と前年比で増収・増益だ。

 その取り組みからは、少子高齢化やIT化の影響を受ける多くの企業にも学べる発想法があると感じた。コクヨがノートや手帳といった文具の分野で投入する、新商品の何がユニークかを紹介したい。

① 絶え間なく改良し、新機軸を次々に投入する

 まず、ノートのメーンユーザーである学生の数が減っている中でも、ノートの販売数が維持できるのは、同社が既存の定番品だけで満足せずに、次々に新商品を投入しているためだ。

 例えば、2015年1月に発売したのが「キャンパスノート(方眼罫)」。「方眼罫」とは正方形のマス目のことで同ノートの場合、縦横5mmのマス目がノートに引かれている。

 その結果、図や表がノートに書きやすい。また、ページの上部にはタイトル欄があるので、テーマや議題、日付が書き込める。アイデアや企画書の構成をまとめやすい作りで、さらに落ち着いたトーンの黒色表紙を採用したことにより、ビジネスパーソンが手に取りやすいようにもしている。その結果、販売から5カ月で当初の年間販売目標を達成したという。

 アイデアや企画をまとめやすいという新たな「機能」を付加したことで、新たなノートのニーズが生まれている。

② 「固定観念」を否定することで、新たな価値を生む

 2012年から発売する「ジブン手帳」は、手帳は1年で買い替えるという固定観念を否定したユニークな手帳だ。

 具体的には年間のスケジュール管理に使う「DIARY」と、アイデアを書き込めるメモ帳「IDEA」、そして「人生の夢」や「座右の銘」などが書き込めるというように手元に置いておきたい情報を記録しておく「LIFE」という3つに分冊されている。3つの分冊はカバーにはさみ、ゴムバンドで1つに固定している。

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