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ロボホンを生んだシャープの開発魂

逆風の中、切り詰めながら続けた開発投資

2016年4月18日(月)

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 シャープがロボット型携帯電話「ロボホン」を5月26日に発売する。激動だったこの1年、シャープ経営陣はロボホンを含め新規事業の「芽」を守り続けた。苦しい中で育まれた多くの芽が、今後鴻海傘下で花を咲かせそうだ。

 「やっとしゃべれるようになった~!」

シャープが発売するロボット型の携帯電話「RoBoHoN(ロボホン)」。本体価格は、ソフトバンクの人型ロボット「ペッパー」と同じ19万8000円。あと10万円安ければ…。

 担当者が「マナーモード」を解除すると、小さなロボットは可愛らしい声でしゃべり始めた。ゆっくりと起き上がる動作はスムーズではないが、それが逆に一生懸命さを感じて、目が離せなくなる。商品のキャッチフレーズは「ココロ、動く電話」。まさに、狙った通りかもしれない。

 シャープは4月14日、ロボット型の携帯電話「RoBoHoN(ロボホン)」を5月26日から発売すると発表した。「スマホに便利さと愛着を付加しました」。シャープの代表取締役兼専務執行役員でコンシューマーエレクトロニクスカンパニーの長谷川祥典社長はこう話す。

 体長約19.5cmの小型ロボットの背面に約2インチのディスプレーが搭載されており、スマートフォン(スマホ)のように操作できる。約800万画素のカメラのほか小型のプロジェクターも搭載。撮影した写真などを壁面に映して見ることも可能だ。専用のアプリケーションをダウンロードすれば、タクシーの配車やレストランの検索などにも利用できる。

 注目の価格は、本体価格が19万8000円で月980円の「ココロプラン」への加入が必要。外出先でロボホンを使用する際に便利なモバイル通信サービスは任意の加入で月額650円から。故障した際に修理料金を割引く保証サービスは月990円から。つまり、全てに加入した場合、本体価格の19万8000円に加えて、月額2620円も払う必要がある。

 愛くるしい動きと話し方に完全に心を掴まれた記者だが、20万円近い出費となれば、軽い気持ちで買うわけにはいかない。それでも、目標は「月産5000台で今年中に10万台を超えたい」と長谷川社長は語った。ロボホンにかける、シャープの並々ならぬ意気込みを感じる。

コメント10件コメント/レビュー

最近の電機メーカーは、本当に売れると思って開発しているのか、疑問が多すぎる。
価格競争になった分野は、商売として旨みがないので、新商品開発は不可欠であるが、売れるかどうかわからない商品に開発費を投入し続けることが困難な時代の現代で、新商品失敗は致命傷になりかねない。技術者の環境としてはおもしろいのかもしれないが、会社の屋台骨を支える事業分野を支える経営者のほうが、開発魂よりも重要な時代になったような気がする。(2016/04/20 21:21)

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「ロボホンを生んだシャープの開発魂」の著者

齊藤 美保

齊藤 美保(さいとう・みほ)

日経ビジネス記者

2011年中央大学法学部卒業。同年、日本経済新聞社に入社。産業部にて電機、IT、自動車業界を担当した後に、2014年3月から日経ビジネス編集部に出向。精密業界を中心に製造業全般を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

最近の電機メーカーは、本当に売れると思って開発しているのか、疑問が多すぎる。
価格競争になった分野は、商売として旨みがないので、新商品開発は不可欠であるが、売れるかどうかわからない商品に開発費を投入し続けることが困難な時代の現代で、新商品失敗は致命傷になりかねない。技術者の環境としてはおもしろいのかもしれないが、会社の屋台骨を支える事業分野を支える経営者のほうが、開発魂よりも重要な時代になったような気がする。(2016/04/20 21:21)

10万台売れたとしても売上高200億円、毎年31億円の通信サービス料収入にしかならない事業を、鴻海が切らない、という甘い見通しこそ、今のシャープを産み出した原因の一つではないでしょうか。(2016/04/18 20:52)

これを耳にあてて電話している画は笑えますが、某携帯キャリアのロボットよりはこちらの方が可愛いかも…
大変な時期にふざけているのかという声もあるそうですが、従来通りの家電じゃなくこういう斜め上な製品を出すことで注目を集めますし、高橋氏とのコラボとはいえいろいろな技術が集約されてできるロボットであることでシャープの技術力を示す機会にもなり、意味あることだと思います。
鴻海傘下でもぜひ頑張っていただきたいです。(2016/04/18 18:25)

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