• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

BOSSがフルグラと組む背景に「働き方改革」

2017年5月30日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 サントリー食品インターナショナル(SBF)は5月30日に、濃縮タイプのコーヒー「ボス ラテベース」で、カルビーと共同開発した新フレーバー「スイートメープル」を発売する。ボス ラテベースは昨年10月から展開している商品で、牛乳で割るだけで手軽にカフェラテを作ることができる。今回、カルビーの「フルグラ」と共同開発した商品は、フルグラの食感が引き立つような味わいに仕上げており、カフェラテの割り材としてだけでなく、フルグラにかけて「食べるカフェラテ」として朝食としての楽しみ方も提案する。

 SBFの狙いは女性と家庭内での需要創出だ。SBFの柳井慎一郎執行役員は「BOSSはどうしても男性のイメージが強かった」と指摘する。たしかにCMでも、オフィスで働くビジネスマンや現場作業者の息抜きを想定したシーンが多い。BOSSに限らず缶コーヒー全体に「働く人が飲むもの」という印象が強い。

 そうしたイメージを覆すにも、フルグラは女性からの支持が高く、理想の相手だ。さらにボス ラテベースの飲用時間の約6割は朝食時で、「第3の朝食」と呼ばれるフルグラとの相性もいい。女性が家庭でコーヒーを飲む頻度は増えており、「BOSSが成長するには女性層を取り込む必要がある」(柳井執行役員)。

 しかし、女性だけでなく、家庭内での需要創出にこだわるのはなぜか。そこに影響するのは働き方改革による労働時間の削減だ。

労働時間と缶コーヒー需要に相関性?

 これまで日本のビジネスマンは長時間働くことで、日本経済の成長を支えてきた。働く時間が長くなるにつれて、襲ってくるのは眠気や集中力の低下だ。こうした状況を切り替えるために、缶コーヒーを飲むビジネスマンは多いだろう。事実、オフィス内の自動販売機には複数種類の缶コーヒーが並ぶことが多く、個人の嗜好にあわせた商品を選ぶことができるようになっている。もちろんコンビニコーヒーの登場で、缶コーヒーから乗り換えたビジネスマンもいるが、長きにわたり、缶コーヒーはビジネスマンの疲れをいたわり、ときに活を与える「相棒」だった。

 こうした相棒との関係に変化が起ころうとしている。それが働き方改革だ。政府が3月にまとめた「働き方改革実行計画」では、罰則付きの残業上限が導入されることが明記され、残業時間は年360時間を原則としている。残業時間が削減されるということは、必然的にオフィスに滞在する時間は減少する。たとえば3時間ごとに缶コーヒーで息抜きをしていたビジネスマンが、会社に滞在する時間が1日9時間から6時間に減ることで、缶コーヒーを購入する頻度は1回少なくなる。柳井執行役員は「働き方改革は歓迎すべきことだが、缶コーヒーの需要にも影響が出る可能性はある。そこへの危機感はある」と指摘する。

コメント0

「記者の眼」のバックナンバー

一覧

「BOSSがフルグラと組む背景に「働き方改革」」の著者

長江 優子

長江 優子(ながえ・ゆうこ)

日経ビジネス記者

2012年中日新聞に入社し、事件取材などを担当。14年秋に日本経済新聞社に入社し、機械業界などを担当。17年4月から日経ビジネス編集部に出向。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

環境の変化にきちんと対応して、本来提供すべき信頼されるサービスを持続できる環境を作り出さなければならない。

ヤマトホールディングス社長 山内 雅喜氏