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就活生悩ます人事の「オワハラ」

  • 松浦 龍夫

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2015年6月19日(金)

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大企業でも徐々に内定が出始めている(写真と本文は関係ありません)

 「内定を出すので、他社の選考はもう受けないでください」

 これは都内の私立大に通うAさんが先日、選考を受けた大手の情報関連企業の役員から告げられた言葉だ。内定を出すが、他社を受ける、単位不足で卒業できなくなる、刑事事件を起こすといったときは内定を取り消すとまで言われた。Aさんは「志望度の高い企業なので内定はうれしかったが、その言葉の強さにドキリとしました」と話す。

 今期の就活は学生争奪戦の様相を呈しているだけに、こうした企業から学生へのプレッシャー、いわゆる「オワハラ(就活終われハラスメント)」は強まる傾向にある。

 まだまだ選考途中の志望企業は多いし、8月には超大手企業の選考も控えるAさん。当然就活を続けるつもりだっただけに、「今後他社を受けたのがばれて内定を取り消されたらどうしよう」と心理的に大きなプレッシャーがかかったようだ。ただ、この脅しとも取れる行為に問題はないのか。

 雇用問題に詳しいロア・ユナイテッド法律事務所の弁護士、竹花元さんよると、「他社を受けたからといって内定を取り消すことはできません。その就活生の職業選択の自由を奪うことになるためです」という見解だ。

 Aさんは「ばれないように他社を受けるつもりですが、7月に懇親会や研修などでたびたび呼び出される予定で、そこで探りを入れられるのかもしれません」と不安を隠さない。

研修という名の拘束

 都内私立大に通うBさんもすでにオワハラに悩まされている一人だ。6月に大手企業から内定をもらったが、その際に人事担当者からこう言われた。

「これは実質的な内定ですが、最終的には8月の最終面接で決定します。その前に8月初旬に行う数日間の研修に参加するのも必須です」

 この言葉を聞いたときにBさんは「アッ」と思ったという。8月には商社やメガバンクなど就活では人気、かつ超大手企業の選考が目白押しになっている。身柄を拘束して他社の選考を受けさせないようにしようという魂胆が透けて見えたからだった。

コメント6件コメント/レビュー

内定という労働契約を受諾した後で、学生には思うがままいつでも破棄できる権利があるという論調は公正ではないのではないか?職業選択の自由というが、権利の濫用が一方的に認められるのもおかしい。契約する気がないなら受諾しなければいいではないか。もう少し民法的な契約履行義務としての制約があって良い。行き過ぎたオワハラ行為はダメだが、企業が契約の受諾意思を求めるのは当然だ。法律が一方の権利だけ守っていることが遠因になっている。(2015/06/19 16:34)

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いただいたコメント

内定という労働契約を受諾した後で、学生には思うがままいつでも破棄できる権利があるという論調は公正ではないのではないか?職業選択の自由というが、権利の濫用が一方的に認められるのもおかしい。契約する気がないなら受諾しなければいいではないか。もう少し民法的な契約履行義務としての制約があって良い。行き過ぎたオワハラ行為はダメだが、企業が契約の受諾意思を求めるのは当然だ。法律が一方の権利だけ守っていることが遠因になっている。(2015/06/19 16:34)

赤ちゃんじゃないんだから
そうまでして守らなくてもいいのでは・・・
学生側だって「御社(行)が第一志望です」なんて
いいながら他所をバンバン受けてるわけだし、
おあいこでしょう。
「現時点で実質内定と仰いましたが、その研修に参加すれば
確実に内定を頂戴できるわけですね?」くらいの返しをする
胆力もないなら、どこからも内定なんか出ませんよ。
(リーマンショック直撃時代の就活経験者より)(2015/06/19 13:25)

オワハラとかわけの判らない言葉を使って、何でも会社が悪いという風潮にするから、ますます日本という国の競争力がなくなっていく。
会社が自分の会社を守るための戦略を考えるのは当たり前だし、それに対して自分が何をしたいか、どうすべきかを考えて戦略的に取捨選択をする実践の最初のステップ。
そうだ、そうだ、「オワハラだ、会社が悪い」みたいな空気がますます積極的に自分のポジティブの思考をもてない人を増やしていく。(2015/06/19 12:52)

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