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TBSラジオ「Podcast撤退」は復活の狼煙

2016年6月21日(火)

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 大切なお知らせがございます――。TBSラジオのPodcastには最近、1分30秒にわたる告知が挿入されるようになった。6月30日で配信を終了するというアナウンスと、その理由が語られている。

「Podcast撤退は苦渋の選択だったと語るTBSラジオの萩原氏」

 同社は月間5000万件のダウンロードを誇るPodcast大手。アナウンスは理由をこう説明する。「企業努力を重ねてきましたが、費用的負担が大きかった」。今後はあらかじめ音声データ全体をダウンロードするのではなく、聴取しながら逐次データを取り込んで聞くストリーミング配信サービス「TBSラジオクラウド」に移行する。

 配信番組の数は大きく変わらない見通しだが、リスナーにはこれまで慣れ親しんだ聴取方法の変更を迫ることになる。これを機に、TBSラジオの番組配信から離れるリスナーも出てくるかもしれない。この決断が「苦渋の選択」であることが、アナウンサーの神妙な口ぶりから伝わってきた。

05年の配信開始から「黒字1度もない」

 「反発や批判は覚悟のうえでした」。インターネット事業推進室の萩原慶太郎氏は語る。萩原氏はタレントの深夜トーク番組などを担当したこともあるプロデューサーで「ラジオ局の『コンテンツ力』には絶対の自信がある」。それでも事業会社である以上、収益化が存続の前提条件になることはやむをえない。「黒字が出たことは1度もない」というPodcastの配信は放置できなかった。

 米アップルの音楽プレーヤー「iPod」で、放送(Broadcast)を聞く。これがPodcastの語源だ。名付け親は明確ではない。愛好者が自然発生的にそう呼ぶようになったとされる。

 限られたユーザーのあいだで親しまれていたPodcastが、一般に知られるようになったのは2005年6月。きっかけは、アップルが音楽ソフト「iTunes」に公式のPodcast機能を用意したことだった。お気に入りの番組を登録しておけば、ほぼ自動でダウンロードが完了する。これで普及に火がついた。TBSラジオがPodcast配信を始めたのも、この年の10月だった。

 それから10年あまり。TBSラジオが現在配信するのは約40番組にのぼる。情報番組「安住紳一郎の日曜天国」は、ラジオ番組のオープニングトークやゲストコーナーなど30分程度を抜粋してPodcastに配信。深夜番組「JUNK山里亮太の不毛な議論」は、番組終了後にタレントの山里氏が「アフタートーク」を収録し、20分程度のPodcast専用コンテンツとして配信している。iTunesのランキングをみると、いまもトップ20番組のうちの約半数はTBSラジオが占めている。

 もともとTBSラジオのPodcast配信の狙いは「ラジオの受信機を持っていない人にも、ラジオの面白さにふれてもらう」ことにあった。ラジオ局の稼ぎ頭はあくまでラジオ放送であり、Podcastは本放送への誘導役。必ずしも稼ぐことが目的ではなかった。

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「TBSラジオ「Podcast撤退」は復活の狼煙」の著者

藤村 広平

藤村 広平(ふじむら・こうへい)

日経ビジネス記者

早稲田大学国際教養学部卒業、日本経済新聞社に入社。整理部勤務、総合商社インド拠点でのインターン研修などを経て、企業報道部で自動車業界を担当。2016年春から日経ビジネス編集部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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