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世界の食糧危機はコオロギが救う?

ユーグレナも真っ青の北欧発・昆虫培養ベンチャー

2015年7月1日(水)

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 学生時代に訪れたバングラデシュで貧困の現実を目の当たりにし、食糧問題を解決したいという思いから2005年に出雲充社長が創業したバイオベンチャー「ユーグレナ」。世界で初めてミドリムシの屋外培養に成功し、ヒトの必要栄養素を効率的に摂取できる食品としての可能性を見いだした。今では食品にとどまらず、化粧品、バイオ燃料など様々な用途に広がりを見せている。

 今でこそ国内でも一定の認知を得られるようになったが、当初は「ミドリムシを食べる」と聞いてもピンと来る人は少なかった。むしろ、ムシ(ミドリムシは正確にはムシではなく藻類に属する)と聞いて顔をしかめる人や拒否反応を示す人が大半だったのではないか。そのイメージを10年かけて変え、ANAホールディングスや武田薬品工業といった大企業との提携も果たした。

 一方、東京から約8000km離れた北欧。ここにも、出雲社長に勝るとも劣らない熱意の起業家がいる。ユーグレナ同様、生物の培養を通じて食糧問題の解決に挑んでいる。“商品”も、ミドリムシに負けず劣らずのインパクトだ。

このコンテナの中で、世界の食糧危機を救う生物を培養している(写真:永川智子、以下同)
担当者が中からケースを持ち出してきた

 彼らの商品は、上の写真のコンテナの中に生息している。企業秘密のため、中の様子は公開させてもらえなかったが、さほど広くない室内に足を踏み入れると、透明のプラスチック製のケースが壁の棚を埋めている。室内一杯に「リー、リー」という鈴の音のような鳴き声が響き渡っていた。

 そのうち、担当者がコンテナからプラスチック・ケースの1つを外に持ち出してきた。

 蓋を開け、上からケースを覗く。そこには、スーパーなどで卵を入れておくためのケースが縦に敷き詰められている。

 その陰から、細かく動く、小さな影。

 正体は、「House Cricket」。日本語ではヨーロッパイエコオロギと言う。その名の通り、欧州で幅広く生息する体長4cmほどの昆虫である。両生類や爬虫類のペットを飼っている人なら、彼らの餌として使っているかも知れない。

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「世界の食糧危機はコオロギが救う?」の著者

蛯谷敏

蛯谷敏(えびたに・さとし)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション編集を経て、2006年から日経ビジネス記者。2012年9月から2014年3月まで日経ビジネスDigital編集長。2014年4月よりロンドン支局長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師