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旨いかどうかは食べてから評価して

USENが後発ながらグルメサイトを始めた理由

2015年7月14日(火)

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人は食べるために働いている。どうせなら、旨いものを腹いっぱい食べてから死にたい(この旨そうな肉の詳細は記事の最後に)

 「せめて、飲み会ぐらいちゃんと仕切ってくれよ!」

 社会人になってすぐの頃、先輩からこう“激励”されたことを思い出す。1998年4月、私はITバブルに沸く出版社(「Windows95」ブームで、パソコン雑誌が売れまくっていた日経BP社のことでございます)に滑り込んだ。小さい頃から憧れていた記者になれたはいいが、現実の私は、こっぴどく叱られる毎日を過ごしていた。

 甘い(「スキだらけで不完全な」という意味)原稿をデスクに見せると、両の目がみるみると吊り上がっていくのがよく分かった。今から思えば先輩諸氏に感謝しているが、入社してからの数年間は説教されている記憶しかない。

 宴会の予約も新人の大切な仕事であった。これもまた、よくしくじった。大学時代、「宴会部長」を自認していた私ではあるが、社会人が求める宴会は学生のコンパとは違っていた。

 ある時、大事な取材先のお偉いさんと会食をセットするよう指示された。学生気分が抜け切れていなかった私は、チープな居酒屋で飲み放題付き3500円のコース料理を予約した。冷めた唐揚げ、薄いビール、騒がしい店内・・・当然のことながら、会食の場は“残念な”雰囲気で充ち満ちていた。

 その帰り道、先輩から冒頭の、ありがたい言葉を頂戴した。大学生のコンパなら、安いかどうか、騒げるかどうかが、とかく重視された。だが、社会人同士の会食は、相手との関係や予算によって、店の雰囲気やメニューが自ずと決まってくる。つまり私は、社会人になるまでTPO(Time、Place、Occasion)の本当の意味を知らなかったのだ。

繁華街に立つ客引きと同じビジネスモデル?

 それからというもの、グルメ雑誌を熱心に読むようになった。それでも、店選びには苦労した。雑誌で大々的に紹介されていた人気店に足を運んでも、首を傾げることの方が多かったからだ。その理由も今ならよく分かる。雑誌にどのように掲載されるかは、広告料金によって左右される。すべてとは言えないが、そのような力学が働く場合が多い。これはマスコミ業界に入って知った、残念なことの1つだ。

 「そんなのネットで調べればいいじゃん!」と突っ込みが入りそうなものだが、こちらはもっとマネーが幅を利かせる世界である。

 「ぐるなび」に代表される多くの飲食店検索サイトは店舗から広告掲載料を得て運営されている。販促費としてより多くのお金を支払うほど、サイト内でより目立つ位置に表示される仕組みになっている。こうしたグルメサイトは場所と食べたい料理ジャンルを選べば、検索結果が瞬時に提示されるのでとても便利だ。ただ、目に飛び込んでくる順番はカネ次第ということを利用者側も認識しておいた方がいいだろう。

 最近は、アフィリエイト型と言って、送客に成功したら広告料が支払われるサイトも増殖している。これって、繁華街に立つ客引きと同じビジネスモデルではないか・・・などと言ったら怒られるかもしれない。

 こうした現状に辟易としている人が多いからだろうか、人気を集めているのがランキングと口コミで探せるグルメサイト「食べログ」だ。

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「旨いかどうかは食べてから評価して」の著者

坂田 亮太郎

坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経ビジネス副編集長

東京工業大学大学院修了後、98年日経BP入社。「日経バイオテク」「日経ビジネス」を経て2009年から中国赴任。北京支局長、上海支局長を経て2014年4月から日経ビジネスに復帰

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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