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不正の三菱自、社員口コミに見る「風土」

2016年7月21日(木)

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(写真=ロイター/アフロ)

 三菱自動車は燃費不正問題を受けて、停止していた軽自動車の生産ラインを7月4日に再稼働した。弁護士による外部調査や日産自動車との資本提携に向けたデューデリジェンスは続いているものの、不正問題は一応の決着となった。

 しかし、不正の根源がどこにあるのかはまだ闇の中だ。

 三菱自動車は25年前から、法規とは異なる方法で燃費データを計っていたことが判明している。中尾龍吾副社長は「どうして不正が起きたかヒアリングしたが、既に会社にいない人が多い。どういった理由があったか明確に出来ていない」と記者会見で釈明した。

 同社関係者は「恥ずかしい話だが、社内風土に問題があったとしか今は言えない」とも話す。

 同様に不正な計測方法を採用していたスズキも「風通しのいい組織にしないといけない」(鈴木修会長)と反省の弁を述べ、社内風土を不正の重要な背景として説明している。便利な逃げ口上のように使われがちな言葉ではあるが、両社の社内風土を検証する価値はありそうだ。

 そこで元・現役社員による会社評価の口コミサイト「ヴォーカーズ」で、三菱自動車とスズキの評価を調べてみた。

ワースト1位、2位の評価点

 下の表1は7月8日までの口コミ評価をサイト独自の手法で集計したものだ。総合評価で両社はワースト1位、2位。各項目別で見ても、鈴木会長が指摘した「風通し」はもとより、ほぼ全ての項目で2社がワースト3に入っている。

自動車8社 評価比較

 逆にほぼ全ての項目でトップに立っているのがトヨタ自動車。同社と三菱自動車、スズキの項目別の差を見てみると、特に「待遇面の満足度」で開きがあることが分かる。

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寺岡 篤志

寺岡 篤志(てらおか・あつし)

日経ビジネス記者

日本経済新聞で社会部、東日本大震災の専任担当などを経て2016年4月から日経ビジネス記者。自動車、化学などが担当分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師