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LINE親会社、韓国ネイバー本社はすごかった

「グリーンファクトリー」潜入ルポ

2016年8月4日(木)

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 7月に米ニューヨーク証券取引所と東京証券取引所第1部への同時上場を果たしたLINE。その約83%の株式を保有する親会社、韓国インターネット大手のネイバー本社を訪問した。

韓国ネイバーの本社ビル「グリーンファクトリー」。新興企業が集結するソウル郊外にある。2010年に竣工、移転した

 ネイバーは韓国で、米グーグルの攻勢にも負けず、7割以上の検索シェアを誇っている。設立はインターネット黎明期の1999年で、検索を軸に韓国ナンバー1の総合ネット企業へと成長した。

 検索のほかにも、Q&Aサイト、地図、ブログ、コミュニティ、ニュース、マンガ配信、韓流アーティストの動画配信など、首位のサービスをいくつも抱えており、韓国では日本の「ヤフー」に近い存在と言える。大手就職サイトの調査では、大学生が就職したい企業のランキングでサムスン電子を抜き、直近の2年連続で1位となった。

 韓国の人口は約5000万人と日本の半分以下。海外市場に成長を求め、今はLINEがけん引する。2015年度(12月期決算)の連結売上高は約3兆2500億ウォン(約3000億円)。日本のヤフーの半分弱だが、時価総額は23兆4000億ウォン(約2兆1300億円、8月3日時点)とヤフーに迫る。連結子会社のLINEの価値が高く評価されているためだ。

 その総本山、「グリーンファクトリー」と呼ばれるネイバー本社ビルは、想像以上に韓国での存在感を誇示していた。

世界中の雑誌を集めたマガジンコーナー

 韓国・ソウルの中心部から南東に車で約30分。巨大な高層マンション群が立ち並ぶ新興のベッドタウン「盆唐(ブンダン)」の中心部に着いた。「韓国で最も住み良い都市」と言われ、近年では高所得者にも人気という。ネット企業やベンチャー企業も集まるその都市に、地上27階建てのグリーンファクトリーがそびえていた。

グリーンファクトリーの正面玄関。従業員のほかに、地域住民なども出入りしている

 訪問したのは平日の午前9時過ぎ。出勤する社員の姿がちらほらと見える。単体で約2400人の従業員がいるが、定時がないフレックス勤務制度。部門によっては、成果さえ出せば自宅でもどこでも勤務可能のため、全員が出勤してくるわけではないという。

 さらに、グリーンファクトリーには従業員や取引先のほかに、地域住民や観光客なども出入りしている。1階のカフェと図書館を一般にも解放しているためだ。中に入ると、企業というよりは、商業施設に入ったような明るい印象を抱いた。

ネイバー本社の受付。ブラウンやムーンといったLINEキャラクターが出迎える
LINEグッズも売られているカフェ&ストア。知的障害者に働く場所を提供している

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「LINE親会社、韓国ネイバー本社はすごかった」の著者

井上理

井上理(いのうえ・おさむ)

日経ビジネス記者

1999年慶応義塾大学総合政策学部卒業、日経BPに入社。以来、ネット革命などIT業界やゲーム業界の動向を中心に取材。日本経済新聞への出向を経て2014年4月より日経ビジネスの電機・ITグループ

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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