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介護大手になった損保ジャパンの第一歩

2016年8月18日(木)

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 先日、東京・芝浦にある、SOMPOケアネクスト(以下ネクスト社、東京都品川区)の研修所を見学する機会があった。

 ネクスト社は、昨年、ワタミから損保ジャパン日本興亜ホールディングスが買収した事業会社(旧ワタミの介護)だ。現在、「SOMPOケア ラヴィーレ」、「SOMPOケア ハッピーデイズ」といったブランド名の介護付き有料老人ホーム、デイサービスなど100施設以上を展開する。

 研修所が入っているのは、ごく普通のおオフィスビル。だが、一歩入って記者は驚いた。実際の施設と同じ廊下と手すり、居室の入り口があり、まるでホームに訪問しているような気になったからだ。廊下に面した居室に入ると、室内も間取り通りで窓のカーテンまで設置されており、トイレのスペースもあった。廊下の奥に進むと、実際には入浴できないが浴室があった。浴室は通常のホームと同じく、勝手に開けられないようにカギがかかる仕組みとなっている。

 広いスペースでは、様々な施設から来たスタッフがお互いにおむつ交換の流れを確認したり、研修担当の責任者から作業のコツを学んだりしていた。

SOMPOケアネクストの研修風景。専用の研修所を今春に開設し、介護のスキルの向上に努めている。入浴の介助も、ホームにあるのと同じ浴槽を使って、手順を学んでいく

 研修所で学ぶのは実技だけではない。それぞれの居室には、架空の入居者がいることを想定して、介護の計画書に基づいたサービスの運用方法や、介護に対する倫理観なども学べるようにしている。

 研修所は、今年春にできたばかり。ワタミの介護にはかつてこうした研修所はなかった。他の介護事業会社でも、ここまできめ細かい研修施設を用意しているケースはめずらしい。

 損保ジャパン日本興亜HDは、これまで介護大手に出資したり、社員を出向させたりして、介護現場の現状を把握していた。その中で、スタッフ教育の重要性を認識し、この研修所を設置した。

 今年、損保ジャパン日本興亜HDは、ワタミの介護の買収に続き、介護大手のメッセージを子会社とし、同社名をSOMPOケアメッセージ(メッセージ社)に改めた。ネクスト社とメッセージ社による研修所の共同利用はまだ行われていないが、スタッフのスキルアップやサービスの向上につながるとみて、視野に入れている模様だ。

施設の建設よりも在宅に注力

 ネクスト社とメッセージ社の売上高は、2016年3月時点で1143億円と、上場する介護事業者では国内2位に躍り出た。シニアリビングの居室数は、2016年3月末に約2万5700室と国内1位だ。だが、研修所の設置に象徴されるように当面は内部の充実に力を入れて、施設の開所などハード面の成長については慎重な姿勢を見せている。

 介護事業の経営管理のため、7月に設立したSOMPOケアの奥村幹夫社長は、次のように語っている。

 「介護施設を造っていくことは、一種の不動産投資でもある。東京五輪を控えて地価や建設費が高騰している今のタイミングでは、極めて慎重だ。むしろ在宅でのサービスに注力して、新しいサービスを開発していきたい」

コメント1件コメント/レビュー

自分自身が親の介護のために、単身で故郷に帰って男だてらに炊事洗濯、掃除、買い物など全ての家事をする様になって2年が経った。因みに介護対象の母は「要支援2」の介護レベルで、特養には申し込んでも入れない軽度の要介護者だ。この2年間だけ見ても、帰って来た当初から比べると立ち上がりが大変になっているのと、極度に曲がった背のために背中のシャツを下ろせない様になった事で、老化が進んでいる事が分かる。私が妻と暮らしてきた家は実家から500km離れており、日本国内に住む兄弟の中では一番遠く、婿入りした兄は市内、姉が100kmほど離れた町に住んでいる。私が帰郷するまでは市内に入る兄が買い物も含めて週2回ほど家に来て用を済ませ、姉は月に2回ほど話し相手として来ていた。私の帰郷後は二人とも家に来る頻度は落ちた。姉からは先日母の介護度が上がった場合の対応を聞かれたので、「下の世話が自分で出来なくなったら施設に移ってもらう」と話したら「分かった」と言って以来、この件は忘れてしまった様に触れることがない。この姉は夫婦共稼ぎで、長らく夫以上の収入を得ていたせいか、家事は得意ではない。で今年70歳になるが、「報酬がなくても働き続けたい」と言っており、事故で目が不自由になった夫や実家の母を専従で介護する積りは無い様だ。私の妻は20年近く前に私が単身で外国に駐在中に、母から姑としてあれこれ指図されたことでショックを受けそれ以来私の実家には足を運ばなくなった。母としては、「舅、姑に仕えた」自分が、姑としての権利を行使するのは当たり前と考えていた様で、反省の色は全く無い。妻の両親は彼らの親と同居した経験がなく、夫の愛車の全国の事業所を渡り歩く生活で、「舅、姑に仕えた」経験が無い。「介護大手になった損保ジャパン」は介護施設を作るつもりが無い様だが、是非とも集合住宅の空き家を利用するタイプの介護施設を運営してもらいたい。毎月の実質費用が20万円を超える様な施設は空いていても母の年金では、病気などした場合に不足するので、月々10数万円程度で利用出来る施設が多く出来ることに期待している。(2016/08/18 11:31)

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「介護大手になった損保ジャパンの第一歩」の著者

河野 紀子

河野 紀子(こうの・のりこ)

日経ビジネス記者

日経メディカル、日経ドラッグインフォメーション編集を経て、2014年5月から日経ビジネス記者。流通業界(ドラッグストア、食品、外食など)を中心に取材を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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自分自身が親の介護のために、単身で故郷に帰って男だてらに炊事洗濯、掃除、買い物など全ての家事をする様になって2年が経った。因みに介護対象の母は「要支援2」の介護レベルで、特養には申し込んでも入れない軽度の要介護者だ。この2年間だけ見ても、帰って来た当初から比べると立ち上がりが大変になっているのと、極度に曲がった背のために背中のシャツを下ろせない様になった事で、老化が進んでいる事が分かる。私が妻と暮らしてきた家は実家から500km離れており、日本国内に住む兄弟の中では一番遠く、婿入りした兄は市内、姉が100kmほど離れた町に住んでいる。私が帰郷するまでは市内に入る兄が買い物も含めて週2回ほど家に来て用を済ませ、姉は月に2回ほど話し相手として来ていた。私の帰郷後は二人とも家に来る頻度は落ちた。姉からは先日母の介護度が上がった場合の対応を聞かれたので、「下の世話が自分で出来なくなったら施設に移ってもらう」と話したら「分かった」と言って以来、この件は忘れてしまった様に触れることがない。この姉は夫婦共稼ぎで、長らく夫以上の収入を得ていたせいか、家事は得意ではない。で今年70歳になるが、「報酬がなくても働き続けたい」と言っており、事故で目が不自由になった夫や実家の母を専従で介護する積りは無い様だ。私の妻は20年近く前に私が単身で外国に駐在中に、母から姑としてあれこれ指図されたことでショックを受けそれ以来私の実家には足を運ばなくなった。母としては、「舅、姑に仕えた」自分が、姑としての権利を行使するのは当たり前と考えていた様で、反省の色は全く無い。妻の両親は彼らの親と同居した経験がなく、夫の愛車の全国の事業所を渡り歩く生活で、「舅、姑に仕えた」経験が無い。「介護大手になった損保ジャパン」は介護施設を作るつもりが無い様だが、是非とも集合住宅の空き家を利用するタイプの介護施設を運営してもらいたい。毎月の実質費用が20万円を超える様な施設は空いていても母の年金では、病気などした場合に不足するので、月々10数万円程度で利用出来る施設が多く出来ることに期待している。(2016/08/18 11:31)

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三品 和広 神戸大学教授