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再編時代を一度も経験したことのない生保業界

再編の震源は「海外」か「損保」か

2015年9月9日(水)

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 日本生命保険が三井生命保険の買収に動き出した。9月中に基本合意し、来年3月までに買収を完了する方針だ。国内生保の再編は、2004年に明治安田生命保険とT&Dホールディングスが発足して以来のこととなる。11年ぶりの再編劇に対し、「これを皮切りにして生保再編が相次ぐのでは」との見方も多い。

日本生命の筒井義信社長(写真:北山宏一)

 しかし、個人的な感想としては正直、意外だった。「え、11年も国内再編がなかったの?」。1990年代前半のバブル崩壊以降、銀行や損害保険業界では合従連衡が続き、「メガ」と称されるグループへの集約が加速。2008年にはリーマンショックに端を発する金融危機も起き、国内金融機関の再編が進んでいたからだ。

 そうなると素朴な疑問も湧いてくる。「生保の再編時代っていつだったのか?」と。

 ドイツ帝国初代宰相、オットー・フォン・ビスマルクの名言によれば、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」。ということで、これまでどんな再編が起きてきたのか振り返ってみることにした。

銀行、損保は合従連衡が進んだが…

 生命保険協会が公表している「生命保険会社変遷図」。現在の生保各社がどのような再編をして今に至ったのかが詳細に記されている便利な一覧表だ。

 早速見てみると、そのシンプルさが印象に残る。というのも、全国銀行協会が公開している「平成元年以降の提携・合併リスト」などを見ると、非常に多くの合従連衡の絵姿が出てくるからだ。

 一方の生保業界。例えば日本生命は1975年に琉球生命保険、2001年に同和生命保険の保有契約を引き継いでいる。が、戦後はわずかそれだけ。第一生命保険や住友生命保険は戦後、何も再編していない。今回、日本生命による買収で一気に注目された三井生命や、富国生命保険、朝日生命保険もみんなそうだ。

国内大手9社の保険料収入
企業名保険料収入(=売上高)
第一生命保険5兆4327億円
日本生命保険5兆3371億円
明治安田生命保険3兆4084億円
住友生命保険2兆5971億円
T&Dホールディングス1兆9580億円
ソニー生命保険9140億円
富国生命保険7964億円
三井生命保険5451億円
朝日生命保険4059億円
※2015年3月期。第一、T&D、富国は連結。住友は傘下生保と合算

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「再編時代を一度も経験したことのない生保業界」の著者

杉原 淳一

杉原 淳一(すぎはら・じゅんいち)

日経ビジネス記者

2005年、日本経済新聞社に入社し、大阪経済部に配属。2009年に東京に異動し、経済部で銀行や農林水産省、財務省、金融庁などを担当。2015年4月から日経ビジネスで金融機関を中心に取材している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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