• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

前代未聞の買収を終えた投資家・孫が見せるもの

2016年9月8日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

27万人--昨年1月時点で日本の総人口は、前年に比べてこれだけ減った。
6万1568人--100歳以上の高齢者数は昨年初めて6万人を超えた。
0.3件--2014年の人口10万人当たりの殺人件数は世界207位
400万人--海外で日本語を学ぶ人の数は、日本の高校生総数より多い
664万円--国民1人当たりの国の債務残高は、日本人の平均年収の1.6倍
1万5680発--世界の実戦配備可能な核弾頭数。うち4300発は配備済み

 データは面白い。数字の背景に、色々な出来事が浮かび、人々の喜怒哀楽まで透けるようだ。

 ソフトバンクグループが3兆3000億円もの巨費を投じた英半導体設計会社、アームホールディングスの買収が9月5日、最終的に決まった。同社の孫正義社長が、アーム買収の先に夢想したのは結局こういうことである。世界の森羅万象を瞬時にデータに変えて、分析したら一体何が見えるのだろう--。

トイレに座れば健康度が分かる

 アームのM&A(合併・買収)は、その買収額の巨大ぶりもさることながら、日米で携帯電話事業を展開し、有数の通信会社となっている同社がなぜ半導体を?という疑問を人々の間に沸騰させる。既に世界的著名人となっている孫社長の突き抜けた行動に関心は高まるばかりである。

的野 弘路

 その孫社長に会った。曰く。「アームの設計によるチップ(半導体)は20年後には、世界で1兆個使われる。全世界のCPU(中央演算処理装置)の圧倒的大半になっている。そこからやってくる様々なデータが、超知性の進化、人類の幸せのカギになる」と。

 解説が必要だろう。アームが設計する半導体は、スマートフォンと車載情報機器のCPU(中央演算処理装置)で、95%ものシェアを取っている。これが今後、さらに広がっていけば20年後には、世界で1兆個に達する。

 その半導体を基にデータを収集できるプラットフォームを作る。すると、そのデータを使う許諾を得た企業が医学や自動車など様々な分野で、新たな価値を作り出す。例えば、毎日トイレに座ると色んなデータが取れる。便や座った時に計測できる体温など、色んなものが集められる。

 その他に、体脂肪計や歩数計、あるいは人間ドックのデータなどあらゆるものを統合し、分析すれば、その人の健康度合いや余命まで分かるようになる。そうなれば健康保険や生命保険料も人によって下げられるかも知れない…と、こんなところである。

 1つのデータでも、その奥には様々な情景があり、読み方も出来るのだから、さらにそれを統合すれば、新たな世界を作り出せるというわけだ。
 その意気やよしだが、ビジネスとしての具体像はなお見えない。結局、ソフトバンクはどういうビジネスをそこで作るのか。本業である通信業は、どんな意味を持つのか。シナジー(相互作用)はあるのか…。

コメント1

「記者の眼」のバックナンバー

一覧

「前代未聞の買収を終えた投資家・孫が見せるもの」の著者

田村 賢司

田村 賢司(たむら・けんじ)

日経ビジネス主任編集委員

日経レストラン、日経ビジネス、日経ベンチャー、日経ネットトレーディングなどの編集部を経て2002年から日経ビジネス編集委員。税・財政、年金、企業財務、企業会計、マクロ経済などが専門分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

子会社とどう向き合うかで、その企業のガバナンスを判断できる。

牛島 信 弁護士