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池上無双―テレ東の選挙特番はなぜ面白いのか

2016年9月15日(木)

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池上彰氏がメーンキャスターを務めるテレビ東京の選挙特番

 今年7月の参院選開票速報を伝えた選挙特番。テレビ東京「池上彰の参院選ライブ」の視聴率は11.6%で、在京民放キー局各社を抑え、トップを獲得した。全国の系列局数で他の民放キー局に大きく劣り、開票の速報性で後手に回るテレ東だが、これで2013年の参院選、14年の衆院選に続いて視聴率3連覇を達成することになった。

 テレ東の選挙特番を特徴づけているのは、メーンキャスターを務めるジャーナリスト池上彰さんの圧倒的な存在だ。鋭い質問で大物政治家にも切りかかり、相手の本音を引き出すインタビューは、インターネット上で「池上無双」と呼ばれ、人気を不動のものにしている。

安倍首相にも鋭く切り込む池上彰氏。「池上無双」という言葉はネットから生まれた

 今回の参院選でも池上氏は無双ぶりをいかんなく発揮した。

 比例区で初当選した沖縄出身の元歌手、今井絵理子氏に対しては、選挙戦でほとんど言及がなかった基地問題について単刀直入に質問。「12歳から東京で活動していて…もっと足を運んで取り組んでいかなくてはいけない問題だなと感じた」との答えを引き出し、池上氏は「これから考えるということで、ちょっとびっくりしました」と感想を口にした。

 安倍晋三首相には応援演説で改憲について触れなかったことを問い、社民党の福島瑞穂副党首に進退を尋ねるなど、番組全編にわたり、池上氏の質問は冴え渡っていた。

池上彰を口説いた男

 「池上彰のニュースそうだったのか!!」(テレビ朝日系列)、「池上彰スペシャル!」(フジテレビ系列)など、キー局各社で多くの看板番組を持つ池上氏がなぜ、テレ東の選挙特番に出演し続けているのか。

 テレ東選挙特番の担当者で、報道局統括プロデューサーの福田裕昭氏はその理由を以下のように語る。福田氏は池上氏の活躍の場を広げるきっかけになったキーパーソンだ。

福田裕昭(ふくだ・ひろあき)
テレビ東京執行役員、報道局統括プロデューサー、解説委員。1984年立教大学経済学部卒、テレ東入社。政治記者、「ワールドビジネスサテライト」デスクなどを経て、「池上彰の選挙特番」を担当

 「池上さんはあちこちのキー局から選挙特番出演の声をかけられているが、うちを選んでくれる。色々な企画にチャレンジできる自由な雰囲気があることを好ましく思ってくれているようです」

 福田氏は2005年、NHKを退職したばかりの池上氏に面談を申し込んだ。NHK「週刊こどもニュース」のお父さん役として、難解なニュースを分かりやすく解説する池上氏の技量に惚れ込み、報道番組への出演を依頼するのが目的だった。

 2人のタッグはやがて報道番組から選挙特番へと発展。番組内の冷静かつ鋭い語り口から、池上氏はすぐにテレビで引っ張りだこの人気ジャーナリストになった。

 当時、池上氏を口説いた福田氏にはある考えがあった。

コメント3件コメント/レビュー

危うさを感じさせる記事だ。「自画自賛」は危険なのだ。確かに「池上無双」には同意できる。全体的にはその通りだろう。だが,「批判精神」を失ったら「進歩」「向上」がなくなる。「本当にテレ東の選挙特番はこれでよいのか。」という視点での記述がないのが残念だ。ネットTVなど「マス」でない「メディア」が興隆してきて,「大衆」が「群衆化」し,その「群れ」がますます小さくなっている。小さな群れはその存在を顕示するために「先鋭化」する。それがSNS等で「炎上」し,時に問題になるような「社会現象」と化している。「個人」がますます「孤人」化し,人の関係がネットの影響等で「仮想化」「抽象化」していく。そんな社会を導いていき,意思決定をしていくのが「政治」だ。「池上質問」がこれを人々の興味引き出すようにして,なおかつ,社会の深層問題をあらわにするように政治家たちと「対話」しているところにその真価の一面があると思っている。だから,池上さんに小沢一郎さんへ次の質問をさせるべきだ。「まだ,再婚はなさらないのですか。」はたして,どのように質問するだろうか。また筆者ならどう質問するだろうか。
「個人」「単身者世帯」「個人から人へ」「少子高齢化」「晩婚化」「熟年離婚」「人口減少」「国家・民族の消滅」一体どこへつなげていくか。面白い質問になるに違いない。(2016/09/15 09:41)

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「池上無双―テレ東の選挙特番はなぜ面白いのか」の著者

林 英樹

林 英樹(はやし・えいき)

日経ビジネス記者

大阪生まれ。神戸大学法学部卒業後、全国紙の社会部記者として京都・大阪で事件を取材。2009年末に日本経済新聞社に入り、経済部で中央省庁担当、企業報道部でメディア・ネット、素材・化学業界などを担当。14年3月から日経BP社(日経ビジネス編集部)に出向し、製造業全般を取材している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

危うさを感じさせる記事だ。「自画自賛」は危険なのだ。確かに「池上無双」には同意できる。全体的にはその通りだろう。だが,「批判精神」を失ったら「進歩」「向上」がなくなる。「本当にテレ東の選挙特番はこれでよいのか。」という視点での記述がないのが残念だ。ネットTVなど「マス」でない「メディア」が興隆してきて,「大衆」が「群衆化」し,その「群れ」がますます小さくなっている。小さな群れはその存在を顕示するために「先鋭化」する。それがSNS等で「炎上」し,時に問題になるような「社会現象」と化している。「個人」がますます「孤人」化し,人の関係がネットの影響等で「仮想化」「抽象化」していく。そんな社会を導いていき,意思決定をしていくのが「政治」だ。「池上質問」がこれを人々の興味引き出すようにして,なおかつ,社会の深層問題をあらわにするように政治家たちと「対話」しているところにその真価の一面があると思っている。だから,池上さんに小沢一郎さんへ次の質問をさせるべきだ。「まだ,再婚はなさらないのですか。」はたして,どのように質問するだろうか。また筆者ならどう質問するだろうか。
「個人」「単身者世帯」「個人から人へ」「少子高齢化」「晩婚化」「熟年離婚」「人口減少」「国家・民族の消滅」一体どこへつなげていくか。面白い質問になるに違いない。(2016/09/15 09:41)

他のテレビ局の選挙特番があまりにレベルが低いという事実もありますが、確かにテレ東の選挙特番は他のTV局のそれと比較すれば面白いと思います。
しかし、当初と比較すると視聴率を意識した作りになっていると感じられます。
池上氏の質問や発言も以前と比較すると俗的になっていると感じられます。
また、公平な選挙報道であるかと言われると些か疑問符がつくのも気になります。
間違った前提(例えば人口減少とGDP成長率には相関関係がないが、それを前提にしているケースなどを目にした)で質問を投げかける場合があり、回答者が回答に窮する場面も目にしました。
それでも公然のタブーであった創価学会と公明党の関係に切り込んだり、落選した方の足跡を確りと追いかけてドキュメント化している点は評価できると思っています。(2016/09/15 09:27)

面白いのは、番組であって記事ではない。(2016/09/15 09:24)

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