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イスラエル一週間出張記

自販機に見る日本との相性

2016年9月27日(火)

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 センシングやセキュリティーなどIoT時代の技術シーズが多く眠るスタートアップ大国、イスラエル。日本企業の投資先として注目が集まっており、初のイスラエル出張を控えている日本人ビジネスパーソンも少なくないだろう。しかし、イスラエルにビジネスで駐在する日本人は50人程度しかいないとも言われており、現地のビジネス事情に関する情報は極めて少ない。一抹の不安を抱く日本人ビジネスパーソンの他山の石になればと願い、記者の失敗談をふんだんに盛り込んだ出張体験記をお送りする。

 まずは交通。特に航路から。日本-イスラエル間に直行便はない。現地駐在員や頻繁に出張で訪れるビジネスパーソンに聞き取りしたところ、低価格と飛行時間の短さから、ソウル経由の大韓航空、モスクワ経由のアエロフロート、そしてイスタンブール経由のターキッシュエアラインズの3つが人気だった。ただし、ターキッシュエアラインズは7月に起きたクーデターの影響への懸念から、直近はあまり利用されていないようだった。

 記者は予約時期が直前になってしまったこともあり、アエロフロート、大韓航空共にチケットを確保できず、アムステルダム経由のオランダ航空に搭乗。全旅程22時間、乗り換えの待ち時間は5時間、現地到着は午前2時半、帰国便も午前5時出発というかなりハードな旅程になってしまった。

 イスラエルといえば、出入国手続きに時間がかかるというイメージを抱く人も多いだろう。現地駐在員の1人が教えてくれたところによると「出国時は概ね離陸3時間前に空港に到着しておく。2時間前だと、もっと早く来いと小言を言われるが、乗り遅れるまで拘束されることはない」とのことだ。

トランジットで質問攻め

 今回記者は入出国ともに20~30分で難なく手続きを終えることができたが、アムステルダムの搭乗ゲートでの職員の思わぬ対応には面食らった。「チケットは誰が購入したんだ」「誰かに渡された荷物はないか」「取材先の会社はどこだ」と、オランダ航空の職員が入管職員以上にぐいぐいと詰め寄ってくるのである。そんな対応を受けたのは乗客で記者1人だけ。見渡してみればアジア系の顔つきは記者だけだったので、怪訝に思われたのだろうか。

 また、外務省によると、パスポートにイスラエルの入国スタンプがあると、一部のアラブ諸国への入国が難しくなるとのこと。以前は別紙にスタンプを押してもらうよう頼みこむ旅行者もいたようだが、最近ではスタンプの代わりに小さなカードを発行する手続きになっている。このカードはホテルのチェックインのときにも提示を求められた。

 ホテルは日本大使館もある主要都市、テルアビブで予約。多くのスタートアップが事務所を構えるビジネス街で、地中海に面したリゾート地でもある。エルサレム、ベルシェバ、ハイファなど各地の主要都市からみて地理的中心にあり、概ねどこもタクシーで1時間程度の距離にある。

ビジネス街のテルアビブ
地中海のビーチには多くの観光客の姿が

 タクシーの料金は区間ごとに定額料金が設定されており、定額利用かメーターを使った精算か、客が選択できる。中には「今は混雑しているから」と定額よりも料金を上げて提示してくるドライバーもいた。グーグルマップで検索して予め大まかなタクシー料金を調べておけば交渉もできようが、でかい図体の割に交渉下手な記者はほぼメーターを選択していた。

 悩ましいのが英字の住所を理解できないドライバーだ。英字住所はヘブライ語を英語に変換したもの。英語は公用語の1つで、簡単な英会話はドライバーもみな可能だが、取材先から聞いた英語の住所をヘブライ語に逆変換できないドライバーが少なからずいたのである。南部の都市では、ドライバーが「英語は読めない。行く場所の電話番号を教えろ」というので、ナビで検索するものかと思って番号を伝えたら、「あんたの事務所に行きたいって客がいるんだ」と取材先に勝手に電話をかけられてしまった。しかもその説明が拙いものだから、まだ約束の1時間前なのに今すぐに向かっていると取材先を勘違いさせてしまい「来るのが早過ぎませんか」とチクリと言われてしまう始末だった。

イスラエルのタクシー。使われている自動車メーカーはまちまちだが、白い車体に屋根上の黄色い行灯という特徴はほぼ共通している

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「イスラエル一週間出張記」の著者

寺岡 篤志

寺岡 篤志(てらおか・あつし)

日経ビジネス記者

日本経済新聞で社会部、東日本大震災の専任担当などを経て2016年4月から日経ビジネス記者。自動車、化学などが担当分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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