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「こんなはずじゃなかった症候群」を防げ

「普通の人」がセカンドライフを成功させる条件

2016年10月4日(火)

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 マイスター60に登録し、現在はビルの設備管理などに従事する樋口貢一さん(67)。自動車の整備士、自衛隊、商社などを経てヤマト運輸に25年間務めた樋口さんの場合、この想定とのズレを素早い切り替えで前向きに乗り越えた。

 樋口さんはヤマト運輸で営業所長などを務め、60歳でいったん定年退職。「最初は失業保険(雇用保険)をもらいながらやりたいことを考えるつもりだったのですが、給付期間の問題などから実際には難しいことが判明。そのため、すぐに次の勤め先を探し始めました」。新聞のチラシから自宅近くのコミュニティセンターを管理する企業を見つけ、再就職。「それまでの職歴とはまったくつながりのないビル管理という業務でしたが、新鮮で楽しかった」と充実した時間を過ごした。

樋口貢一さんは「前の仕事の経験を下手に持ち込まないことが良かった」と振り返る

 さらに、65歳でこの会社を退職。マイスター60の存在を知り、5年間で得た経験を生かそうと設備管理の分野で働ける職場を探してもらい、現在は複合ビルの管理を任されている。「トラブルも少なく、気持ちよく仕事させてもらっている。仕事に行きたくないと思う日は1日もない」と強調する。

 日々の生活費や、やりがいを求めて再就職を目指す人は多い。職場によっては自分の経験が生かせなかったり、望んでいたような処遇が与えられたりしないケースもあるだろう。だが、樋口さんは新たな職場で働く喜びを改めて見い出し、それを2度目の退職後も生かそうとしている。

再就職先で新たに資格

 樋口さんは新職場に馴染もうとする努力にとどまらず、この期間を利用して設備管理に関する複数の資格も新たに取得。「元々資格マニアだったこともありますが、働くならしっかり貢献できる技能を身に着けることが必要だと考えた」と笑う。若い頃から複数の職種を経験してきたことも、思考の硬直化を防ぐことに生きているのかもしれない。

 再びアンケート結果に戻ろう。セカンドライフの過ごし方として、圧倒的に多くの人が頭に思い浮かべるのが「趣味」だ。今回のアンケートでは現役世代による「退職後の生活でやりたいこと」(複数回答)、退職後世代による「退職後にやっていること」(同)で趣味を挙げた人の割合はそれぞれ67.2%、76.3%にも上った。

やりたいこと・やっていることは「趣味」が圧倒的
退職後の生活でやりたいこと(複数回答、上位5項目、母数=524人)
退職後の生活でやっていること(複数回答、上位5項目、母数=966人)

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「「こんなはずじゃなかった症候群」を防げ」の著者

河野 祥平

河野 祥平(こうの・しょうへい)

日経ビジネス編集記者

2006年日本経済新聞社入社。社会部、消費産業部などで警視庁、ネット業界などを担当。直近では企業報道部でビール・清涼飲料業界を取材。2015年4月から日経ビジネス。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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