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信長の声も聞ける!ダイドーの「戦国武将自販機」

「顧客の区別」が新たな価値を生む

2016年10月11日(火)

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戦国武将が自動販売機に――。飲料大手のダイドードリンコが設置した「変わり種」自販機の数々が話題を集めている。設置の理由は、そしてダイドーの狙いとは?謎に迫った。

戦国武将を表現した自販機。高速道の上り線は武田(左)、下り線は織田と徳川(右)のデザインだ。ダイドードリンコ以外の飲料メーカーも巻き込んでデザインを統一した(愛知県新城市)

 愛知県東部で、静岡県と境を接する新城市。2016年2月、新東名高速道路の延伸部分(豊田東ジャンクション=JCT~浜松いなさJCT)に設けられ、高速道と時を同じくして開業した長篠設楽原パーキングエリア(PA)に、この「戦国武将自販機」は設置されている。

 歴史好きの読者なら、このPAの名前を聞いてピンと来るだろう。天正3年(1575年)、織田信長と徳川家康の連合軍が、大量の鉄砲を使って武田勝頼の軍を打ち破った「長篠設楽原の戦い」の跡地にできたのがこのPAだからだ。合戦にちなみ、自販機は織田、徳川、武田とそれぞれの家紋が描かれたデザインになっている。

武将のメッセージが流れる

 長篠設楽原PAには戦国武将の家紋を入れたのぼりを置き、商業施設の中に火縄銃を展示するなど、施設を挙げて古戦場の世界観を作り出している。設置する自販機も戦国風にできないか――。運営する中日本高速道路(NEXCO中日本)は飲料メーカーに呼びかけてアイデアを募り、ダイドードリンコの提案が採用された。

 戦国武将自販機の売りは、デザインだけではない。商品を購入すると武将の声が流れるのも大きな特徴だ。具体的には硬貨を入れた時、購入する商品のボタンを押した際、お釣りを取ろうとレバーを操作した際の3つの動作時に、織田信長、徳川家康、武田信玄のメッセージが、それぞれ流れる。史実では、武田信玄は長篠設楽原の戦いの2年前に死去し、合戦当時は後を継いだ息子の勝頼が軍を率いていた。武将としての実績や知名度の高さから、自販機ではあえて信玄を登場させたのだろう。

 例えば織田信長の自販機では、硬貨を投入すると「信長である。人間50年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり」という音声が流れる。信長が好んだとされる謡曲「敦盛」の一節だ。

 高速道路のPAという立地を踏まえ、お釣りを受け取る際のメッセージが、どの種類も安全運転を促す文言であることも興味深い。例えば武田信玄の自販機は「疾(と)きこと風の如く、はいいが制限速度は守るべし」。織田信長では「安全第一、是非に及ばず!」、徳川家康では「人の一生は、重荷を負うて遠き道を行くが如し。急ぐべからず」となっている。

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「信長の声も聞ける!ダイドーの「戦国武将自販機」」の著者

須永 太一朗

須永 太一朗(すなが・たいちろう)

日本経済新聞証券部

2003年一橋大学社会学部卒業、日本経済新聞社に入社。西部支社(福岡)で警察、企業、県政を順に担当。その後は主に証券部で日本株相場を取材。14年3月、日経ビジネス記者に。17年4月、日本経済新聞証券部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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