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「自然体」で人生を走り抜いた平尾誠二さん

日経ビジネスに遺した言葉で振り返る組織論・リーダー論

2016年10月21日(金)

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 日本のラグビー界を牽引してきた平尾誠二さんが10月20日、53歳の若さで亡くなった。現役時代の華麗なプレーだけでなく、卓越した組織論やリーダー論は多くのビジネスパーソンの心をつかんできた。日経ビジネスに遺した言葉で振り返る。

 手元に1枚の色紙がある。「自然体」という言葉とともに、平尾誠二とサインがある。

日本ラグビー界を引っ張った平尾誠二さん。享年53歳(写真:村田和聡=2007年12月撮影)

 2008年1月7日に日経ビジネスオンラインに掲載した、元サッカー日本代表監督の岡田武史氏と日本ラグビー界きってのスターであり、当時は神戸製鋼所ラグビー部のGM(ゼネラル・マネジャー)兼総監督を務めていた平尾誠二さんの「【新年特別対談】世界をあっと言わせてみせる」の際に、書いてもらった色紙だ。イビチャ・オシム氏が健康上の理由で退任したのに伴い、2度目の日本代表監督に就くことが決まった岡田氏と、競技の枠を越えて深い交流のある平尾さんに対談してもらうという、新年を飾るにふさわしい企画だった。

 その平尾さんが10月20日、53歳の若さで亡くなった。2019年に日本で初めて開催されるラグビーワールドカップを見届けずにこの世を去らなければならないとは、どんなに無念だったことだろう。平尾さんに何度も取材をしてきた記者としても、悔しくてならない。

2008年の新春特別対談で、平尾さんが「自然体」と書いた色紙

 色紙に記した「自然体」という言葉はまさに平尾さんの生き方を象徴する言葉だったと、今になって思う。それは恵まれた才能と端正な顔立ちの持ち主にしては意外なほど、気さくで親しみやすく接することができる取材対象だったからにほかならない。フィールドから離れ、スーツ姿でいる時もカリスマ性にあふれ、周囲にオーラを感じさせる存在だったにもかかわらずだ。その格好良さこそ、意識したり、作られたりしたものではない、自然体だった。

 19歳で史上最年少の日本代表に選ばれ、同志社大学では初の大学選手権3連覇(当時)、神戸製鋼ではキャプテンを務めた3年間を含め、日本選手権7連覇という偉業を達成した。第1回から第3回のラグビーワールドカップに出場し、第2回大会のジンバブエ戦で日本の初勝利にも貢献した。以後、日本は昨年のワールド杯、南アフリカ戦まで24年の長きにわたって勝ち星に見放されることになる。

 引退後は日本代表監督や神戸製鋼ラグビー部GM兼総監督などを歴任。経験と独自の視点に裏打ちされた組織論やリーダー論、人材育成に対する考えはスポーツ界だけでなく、ビジネス界や教育界など幅広い分野に影響を与えてきた。

 ここからは日経ビジネスの連載「ラガーマンの眼」「終わらない話」などで、平尾さんが語った組織論やリーダー論を追悼の念をこめて振り返ってみたい。2004~2007年と、もう10年ほども前の言葉であるにもかかわらず、今の時代にも参考になるメッセージばかりだ。

コメント3件コメント/レビュー

昨日のTV,新聞各社とも平尾誠二氏の過去の栄光を取り上げた内容で伝えていました。ただ、彼の真骨頂はあのラグビーセンスでも甘いマスクでもなく、まさに「自然に考えた」思考の賜物かと私は思います。彼のTV対談シーンなどを見ていても、ハッキリと彼自身の言葉で表現しています。
普通のTV解説者にはない、「組織論」「リーダー論」「チーム戦略」といったビジネス界にも通じるビジネス戦士ともいえます。スポーツ選手で「日経ビジネス」に登場できるのは、数少ない方、ラグビー界では、宿沢さん(故人)と彼くらいじゃないでしょうか。よくぞここで特集を組んでくれました。(2016/10/21 16:33)

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「「自然体」で人生を走り抜いた平尾誠二さん」の著者

西頭 恒明

西頭 恒明(にしとう・つねあき)

日経ビジネス副編集長

1989年4月日経BP社入社。「日経イベント」を経て、96年8月「日経ビジネス」編集部に異動。2008年10月日経ビジネス副編集長。2009年1月日経情報ストラテジー編集長。2012年1月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

昨日のTV,新聞各社とも平尾誠二氏の過去の栄光を取り上げた内容で伝えていました。ただ、彼の真骨頂はあのラグビーセンスでも甘いマスクでもなく、まさに「自然に考えた」思考の賜物かと私は思います。彼のTV対談シーンなどを見ていても、ハッキリと彼自身の言葉で表現しています。
普通のTV解説者にはない、「組織論」「リーダー論」「チーム戦略」といったビジネス界にも通じるビジネス戦士ともいえます。スポーツ選手で「日経ビジネス」に登場できるのは、数少ない方、ラグビー界では、宿沢さん(故人)と彼くらいじゃないでしょうか。よくぞここで特集を組んでくれました。(2016/10/21 16:33)

宿沢さん、上田さん、そして平尾さんと、天は何故日本ラグビー界の数少ない人材を奪うのか。(2016/10/21 11:11)

抜粋もよいのですが、もう一度全文を掲載されてもよいのでは。(2016/10/21 10:03)

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