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ギャラクシー発火問題の裏にあるサムスンの重荷

2016年10月25日(火)

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 新型スマートフォン、ギャラクシーノート7の発火事故と販売中止騒動で大揺れの韓国・サムスン電子。イ・ゴンヒ会長の長男で、副会長のイ・ジェヨン氏が大揺れの最中の10月初め、密かに来日した。

 関係者によると、横浜市にある日本研究所を訪問し、督励したという。グループ総帥の父親が病に倒れて2年余り。事実上のトップとして代行を務めてきたイ・ジェヨン副会長の表情に日頃の柔和さはなく、ピリピリと張りつめた雰囲気だったと言われる。

韓国・サムスン電子、イ・ゴンヒ会長の長男で、副会長のイ・ジェヨン氏(写真=ロイター/アフロ)

 同社は10月14日、ギャラクシーノートの販売中止によって、今10~12月期から2017年1~3月期に、3兆ウォン台中盤(3.5兆ウォン換算で約3150億円)の営業利益減になるとの見通しを公表した。既に今年7~9月期の営業利益は5.2兆ウォン(約4680億円)と前年同期比30%減。業績の低迷は避けられない見通しだ。

 だが、難題はそれだけではない。8月初めに発売したギャラクシーノートで発火事故が起きたことが分かったのは8月下旬。そして、9月2日になってバッテリーに欠陥があったとして新しい製品との交換を発表した。ところが、交換した製品でまた発火事故が起こり、原因はバッテリーではなく、設計ミスの可能性も取り沙汰され始めた。韓国国内では、「性急な判断が問題を大きくした」との指摘も出る。迷走の裏に何があったのか。

上昇トレンドが転換した
サムスン電子の四半期営業利益率の推移
出所:石田賢・国士舘大学講師の資料を基に本誌作成
注:2016年第3四半期は暫定

これまで役員でなかったイ・ジェヨン副会長

サムスン電子のイ・ゴンヒ会長 (写真=AP/アフロ)

 韓国最大の財閥であるサムスンが、イ・ゴンヒ会長の強烈なリーダーシップで成長を続けてきたことはよく知られる。即断即決のスピード経営で、半導体やスマホなどに大胆な投資を行い、1987年の就任から約30年で売上高を30倍に押し上げた。文字通りカリスマとして君臨してきた。

 今、サムスンはそのイ・ゴンヒ会長からイ・ジェヨン副会長へ代替わりを進めようとしている。微かなほころびがそこに生じていないか。

 「イ・ジェヨン氏を登記理事の候補とする」

 サムスン電子は、騒動の最中の9月12日、イ・ジェヨン氏を登記理事、つまり取締役候補として10月の株主総会に提案することを決めた。同社によれば、イ・ジェヨン氏は「リーダーとして広範な経験を持ち、サムスン電子の成長に貢献してきた」として、「今後は今後は戦略策定に、より積極的な役割を果たしていくことになる」という。

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「ギャラクシー発火問題の裏にあるサムスンの重荷」の著者

田村 賢司

田村 賢司(たむら・けんじ)

日経ビジネス主任編集委員

日経レストラン、日経ビジネス、日経ベンチャー、日経ネットトレーディングなどの編集部を経て2002年から日経ビジネス編集委員。税・財政、年金、企業財務、企業会計、マクロ経済などが専門分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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