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群馬でオーダーメードを“大量生産“

目指すは、日本の縫製業の復興

2015年11月19日(木)

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フクルのWebサイト

 縫製の街、群馬県桐生市に2015年4月、あるベンチャー企業が誕生した。マスカスタマイゼーション(個別大量生産)で衣料品を受注生産しようとしているアパレルベンチャー、フクルだ。

 現在は、2016年3月のサービス開始に向け、顧客からの受注や材料発注などの根幹となるITシステムをクラウド上で開発している。まずは20~30代の若手女性をターゲットに、一着3万~5万円程度のパーティードレスなどの洋服を受注生産していく計画。ITを駆使して、生地やボタン、ファスナーなどの過剰在庫が眠る複数の商社の倉庫、服のパターンデータ、生産委託先の縫製工場などを自動連携させる生産・販売体制により、大量生産の既製服並みの価格でオーダーメード品を販売することを目論んでいる。

国内縫製業の活性化が創業の背景

 まだ実際のサービスを開始する前だが、フクルの構想は壮大だ。創業の背景には、構造不況に陥っている国内縫製業界をなんとか活性化できないかという思いがある。

 フクルを設立した木島広社長は、桐生市の縫製工場に生まれた。自然と服飾業に興味を持ち、有名アパレルのコムデギャルソンに勤務。その後、イオンで衣料品事業にかかわるなど、この業界で経験を重ねてきた。

 だが、仕事の中で直面したのは、人口減少で国内市場が縮小していくことに加え、新興国から安いコストで大量生産された衣料品が押し寄せ、国内の縫製工場が次々と廃業していくという厳しい現実だった。

 実家の縫製工場はまだ操業を続けているが、20年前と比べると受注の工賃は3割程度落ちており、経営環境は厳しい。縫製工場が集積していた桐生市には約20年前は50前後の縫製工場があったが、現在は20くらいに減っているという。

 このままでは、日本が長年育ててきた優れた縫製技術と人材がどんどん消えていく――。そんな問題意識から、新興国の大量生産に勝てるビジネスモデルのアパレルベンチャー、フクルを立ち上げることを決意した。

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「群馬でオーダーメードを“大量生産“」の著者

宗像 誠之

宗像 誠之(むなかた・せいじ)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション、日本経済新聞社産業部、日経コンピュータを経て、2013年1月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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