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障がいは一括りにせずに、置き去りにせずに

参議院議員 今井絵理子さんと考える「No one left behind」

2017年7月18日(火)

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110カ国以上で緊急援助、開発事業などに関わり、現在、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)戦略・投資・効果局長を務める國井修さん。生涯のテーマに掲げる「No one left behind(誰も置き去りにしない)」を実現するために、何が必要なのか。時折日本に一時帰国した時に“逢いたい人”との対談を通して探っていく。第1回のゲストは今井絵理子さん。人気グループSPEEDで活躍後、聴覚障がいを持つ息子さんを育てながら、昨年、参議院議員選挙で初当選を果たした。多忙な政務の合間に、議員会館の事務所を訪ねた。

國井:今日はお忙しいところ、ありがとうございます。

今井:議員会館、セキュリティーが厳しくて大変じゃなかったですか。久しぶりにお会いできるのを楽しみにしていました。

國井:そもそも絵理ちゃん…いや今日はかしこまって、今井さんと初めて会ったのは…。

今井絵理子(いまい・えりこ)
1983年、沖縄県生まれ。96年、SPEEDのメンバーとしてデビュー。2000年、SPEED解散後、ソロとして活動開始。04年、長男を出産。08年、息子の聴覚障がいを公表。NHK「みんなの手話」司会などを務めた後、16年、参議院議員選挙に自由民主党公認・比例区から立候補し、当選。(写真:鈴木愛子、以下同)

今井:私がSPEEDのメンバーとして、國井さんが関わっていた、世界で子どもの命を救うためのイベントに参加させていただいて。

國井:かれこれ10年近く前になりますか。

今井:わ、そんなになりますか(苦笑)。

國井:今井さんたちが参加してくれて、たくさんの若い人たちに関心を持ってもらうことができました。そして、今はお母さんになられて、参議院議員になられて。遅ればせながら当選おめでとうございます。

今井:ありがとうございます。

國井:芸能界から政界へ。かなり戸惑うことも多いんじゃないですか?

今井:すべて初めてのことなので勉強の毎日ですが、芸能界での経験と重なるなと思うこともあります。

國井:例えば?

今井:選挙活動をしていた時、ああ、これはアーティストのコンサートツアーと通じるなと思ったんです。私は12歳でデビューして、北から南まで日本中に、歌を通して元気を届ける活動をしてきました。そして、選挙活動中も北から南まで、自分がやろうとしていることを演説して、思いを届けてきました。何だか重なるなと。
 選挙活動はさぞかし大変だったでしょうと言われるのですが、全国各地で話を聞いていただいて、それを認めていただくことができた充実感の方が強くて、いわゆる感動の涙も流れませんでした。もちろん、当選はとてもうれしかったのですが、それより、託していただいた責任の重さを改めて感じて身が引き締まって、涙が止まってしまったようで…。

國井:当選して大満足。あとは偉そうに威張り散らしているようじゃ困るからね(苦笑)。

子育てと政治が両立できる仕組みを

國井:政務と子育て。日々の生活も変わったでしょう? そういえば、議員さんたちは朝、早いよね。勉強会の講師などを頼まれることがあるけれど、朝8時から始めます、とか。

今井:朝の時間帯を有効に使うこと自体は悪くないんですが、子育てをしていると、その時間帯はなかなか大変。あまり早い時間だと保育園で預かってもらえなかったりというケースもあるので。

國井:そういうことは、どんどん声を上げていった方がいい。僕は普段、ジュネーブで仕事をしているけど、一緒に働くスタッフたちのワークライフバランスをしっかりマネージすることが求められます。

今井:スイスでも子育てしながら働いている人は多いんですよね。

國井:もちろん。日本より多いです。日本では、子育てを女性の役割と見るのがいまだに常識化しているけれど、スイスでは男性も女性も一緒に子育てをするという考え方なので、女性だけに負担が偏ることは少ないです。母親も父親も子供と一緒に過ごす時間を確保できるように、例えば、早朝の会議はやらないし、夜の会合なども原則、設定しませんよ。

今井:日本でも「働き方改革」を掲げて取り組みを始めていますが、例えば、率先すべき省庁の人たちが相変わらず深夜残業を続けているようでは、実現は覚束ないですよね。子どもと一緒に夕ご飯を食べて、会話をして、という生活を諦めない仕組みを整えていくことが必要だと思っています。

國井:国会議員は、いわゆる勤務時間というのが決まっていないそうですけど、だからこそ、子育てをしている人たちが無理なく、でもしっかり活動できる仕組みを整えることは重要ですよね。海外では、議員が子供を連れて議会に出席することが認められているところもある。何でも真似をすればいいわけじゃないけれど、日本も変えるべきところはどんどん見直していけばいい。それには、今井さんはじめ、実際に子育てを経験している議員がどんどん現場の声として発信していかなきゃ。

コメント3件コメント/レビュー

障害者福祉の充実をお願いします(2017/10/13 20:15)

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「障がいは一括りにせずに、置き去りにせずに」の著者

國井 修

國井 修(くにい・おさむ)

「グローバルファンド」戦略・投資・効果局長

国際緊急援助NGO副代表として、ソマリア、カンボジアなどの緊急医療援助に従事。国立国際医療センター、外務省、UNICEFニューヨーク本部、同ミャンマー事務所、同ソマリア支援センターなどを経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

障害者福祉の充実をお願いします(2017/10/13 20:15)

うつ病を患い、非常に苦しい思いをしながら何年も経ちました。仕事、お金と何もかも失いました。
様々な政治家がいますが、今井議員がいることに感謝を感じております。(2017/07/18 16:01)

>障がいもその人の個性のひとつなのだから、
全く同感です。
多くの人は「普通」と「普通でない」と分けるように私は感じていますが、実際の所は人によってそれぞれできることとできないことがあるというだけです。
棚の上のものに手が届かない時、手の届く人が代わりに取ってあげる、ということと全く同じであると理解するべきだと思います。(2017/07/18 02:21)

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