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「誰も売らない、誰も買わない」商品が倉庫に山積み

CEOが始めた会社をたたみ続けるCFOの私(後編)

2015年8月18日(火)

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失敗2社目:1ドルも集められなかった投資管理会社

 失敗の2社目は投資管理会社である。なぜそんな会社を創ったのかと言えば、弊社が資金繰りに困ったからであった。私が休んでいる間、COOとコントローラーが金を盗むし、大がかりな商品の窃盗に合うし、しかもCEOの主人は銀行との関係を疎かにしてしまった(窃盗事件については『「50万ドルも盗まれた! 犯人は家族扱いしてきた彼・・・」~ヒトにまつわる「あり得ないドラマ」は尽きない』を参照)。

 困った主人は友達の友達を集めて、弊社への出資を募るという狙いで投資管理会社を設立した。ちなみに会社は100%主人が所有する形になっていたが、経営陣として登記されたのは元COOと元コントローラーという横領社員ツートップだった。

 投資関連会社なので設立に際する準備作業は普通の会社を設立するよりはるかに多く、そのために弁護士まで雇って投資家への説明書類を作成した。かなりの経費を費やしたものの、結局1ドルも投資がまとまることなく、その会社は1年ほど放っておかれた。

 私がオフィスに復帰し、この会社が設立されていることを知り、リテール会社同様、急いで閉社の手続きにかかった。

失敗3社目:土産物の皿を“資本金”に

 失敗の3社目はラスベガスの土産物屋をメーンターゲットとして商品を開発し、販売する会社で、デザイナーの女性2名をパートナーに設立された。

 このデザイナー女性2人はもともと自分たちのデザイン会社を経営していた。彼女達のデザインする商品は米国でも有名な大手小売店で販売されており、ソーシャルメディアでのフォロワーも多く、主婦層を中心にファンが沢山存在していた。

 だが、彼女達はただのデザイナーで、入る収入はデザイン料だけ。実際の商品の製造と販売は大手小売店が手かげており、大きな販売収入が彼女達の元に入るわけではない。そのことが長年の不満だった。

 たまたま出会ったCEOの主人とデザイナー二人は意気投合した。弊社はラスベガスのカジノ向けの商品を中国で製造し、それを輸入販売している。この仕組みを使い、彼女達と共同で商品を開発し、販売する。彼女達とつながりがある大手小売店への販売も視野に入れていた。

 ただし二人を弊社へ迎え入れるのではなく、新会社を設立することを主人は考えた。そうすれば、商品開発後の製造・販売から得られる恩恵をデザイナーの彼女達が直接受け取れる。

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「「誰も売らない、誰も買わない」商品が倉庫に山積み」の著者

上田 尊江

上田 尊江(うえだ・たかえ)

Artform LLC CFO

マネジメントコンサルタント、オンライン証券会社の創業、海外企業の日本参入支援など手がけた後、2006年より渡米、TransAction HoldingsおよびartformのCFO。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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