• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

これは納得、ゲームで防災感覚が養える

防災新時代はVR・ARが切り開く(2)

2017年3月15日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

前編に引き続き、災害の「見える化」に取り組むキャドセンターを訪問。火災をバーチャルで体験させてもらった。東京大学の生産技術研究所とのコラボで生まれた火災のVR体験装置だ。さらに災害をバーチャルに体験できる『絶体絶命都市4Plus』にも対応するVRシステム「プレイステーション ヴィーアール」(PS VR)を体験するため、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)にもお邪魔した。“防災の鬼”渡辺実氏の舌鋒が今回も冴える。

「VR(仮想現実)のおかげで地震などの災害疑似体験が大きく変化している。地震は起震車や起震台でしか体験できなかったのが、これまでの限界。これがVRを使うことで、揺れだけではなく、地震によって被災する街全体が表現でき、それを360度視界に入れた疑似体験が出来るようになりました。同時に映画館で使われている4DX(注)と組み合わせれば、よりリアルに災害を疑似体験できるでしょう。

(注)体感型(4D)映画上映システム。シートが前後&上下左右に動く、水が降る、匂いが香るなど、様々な特殊効果で、映画を体全体で感じるようにする。

 また、今後の避難訓練もこれまでとは全く違うものになってくると考えられます。例えば火災から逃げる訓練にしたって、もちろん実際に建物を燃やすわけにはいきません。あくまでも『燃えている体』でやらなければならなかった。ところがVRが進化していけば、火災をほぼ実体験できるんですよね。技術はそこまできています」(渡辺氏)

 渡辺氏は現在、ソニーの「プレイステーション4(以下PS4)」用のVR対応ゲームソフト『絶体絶命都市4Plus』の監修を手がけている。なのでやたらとVRやAR(拡張現実)に詳しいのだ。

 そもそも『絶体絶命都市』シリーズ(1~3)は、エンターテインメント・ゲームであり、その素材に地震や水害などの災害を取り扱っている。

 絶体絶命都市4Plusは主人公が就職活動のためにたまたま訪れた街で大地震に遭遇、土地勘のない場所からいかに安全に避難するかを追体験するゲームだ。建物が倒壊し、道路は寸断。いたる所に破損した車が放置され、倒れた街路樹が行く手を阻む。そんな状況のなか、主人公は自らの命を守るために街を走りまわる。

「絶体絶命都市シリーズはゲームとしてのアプローチだけど、防災感覚を養うという意味では本当に重要な取り組みだと思っています。絶体絶命都市4PlusはVR対応なのでリアルさが半端ではない。恐いくらいです」(渡辺氏)

 VRの技術を利用した防災への取り組みはゲームの世界だけではない。本稿前編でもおじゃましたキャドセンターの取り組みもユニークだ

「東京大学生産技術研究所の加藤孝明研究室との共同で、『地震火災避難VR』というヘッドセット『Oculus Rift(オキュラスリフト)』で体験できるツールを開発しています」(キャドセンタープロデュースグループ営業2部の古川修氏)

コメント1

「渡辺実のぶらり防災・危機管理」のバックナンバー

一覧

「これは納得、ゲームで防災感覚が養える」の著者

渡辺 実

渡辺 実(わたなべ・みのる)

防災・危機管理ジャーナリスト

株式会社まちづくり計画研究所代表取締役所長、日本災害情報学会理事、NPO法人日本災害情報サポートネットワーク理事長。国内外の災害現場からジャーナリスティックな提言を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック