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車は災害時の秘密兵器、新しいカーライフを体験

三菱自動車が問うPHEVのある生活(前編)

2017年6月15日(木)

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現代生活と電気は切っても切れない関係だ。電気の安定供給という面で、日本は世界でもトップクラスの実力を持っている。その一方で「災害と停電」が切っても切れない間柄であることも事実。日本中で原発再開の是非が問われる今、電気のある生活について改めて見直していく必要がありそうだ。そこでカギとなりそうなキーワードが「V2H」。でも「V2H」とは何なのか?“防災の鬼”渡辺実氏が迫る。

取材で訪れた関東三菱自動車販売の次世代店舗「電動 DRIVE STATION」

 “謎”の「V2H」の実態を調べるべく、今回お邪魔したのは三菱自動車の販売会社である関東三菱自動車販売の世田谷店。実はこの店舗、昨年10月に次世代店舗「電動 DRIVE STATION」として生まれ変わっている。

 マイカーで乗り付けた“防災の鬼”渡辺実氏。車から降り立ってまずひとこと。

「(乗ってきた車が)ホンダ車でごめんね」

 迎えてくれたのは三菱自動車国内営業本部国内企画部部長付の小野勉氏だ。

「どうぞどうぞ、どこのメーカーだろうと構いませんよ。そのかわり、三菱自動車のことも好きになって下さね(笑い)」

 こちらの電動 DRIVE STATIONは最新の「V2H」を体験できる店舗だ。賢明なる“ぶら防”読者であれば「V2H」が何たるかはご存知だとは思うが、念のため簡単な説明を渡辺氏にお願いした。

「『V2H』とは、『Vehicle to Home』の略です。つまり直訳すると『車』から『家』へ。これからの車は走るだけが仕事じゃない。電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車は発電機やバッテリーを積んでいるけど、災害時にはこれらを被災生活のために役立たせようという試みです。そこで私がもっとも注目しているのが三菱自動車の『アウトランダーPHEV』なのです」

 自然災害などで停電が起こり、家庭で電気が使えなくなった場合でも、「V2H」の仕組みさえととのっていれば慌てることはない。しかし、まだまだ普及しているとはいい難い状況だ。

「2016年4月に発生した熊本地震では実に48万世帯が停電しました。九州電力給電グループは3600人体勢で復旧にあたり、さらに沖縄から北海道まで全国の9電力会社からも応援が駆けつけた。おかげで完全復旧したのは5日後。『そんなにかかったのか』と思われる方もいるかもしれないけれど、世界的にみたらこのスピードは驚異的です。それだけ日本の電力会社の災害復旧力や技術力は高い」(渡辺氏)

 ちなみに年間の停電時間は1世帯あたり、イギリスが約60分、フランスが約80分、アメリカのカリフォルニア州が約130分なのに対して日本は20分だ。こうしたデータからも分かる通り、日本の電気事情は飛び抜けて優秀なのである。

 とはいえもちろん完璧ではない。電気の絶え間ない供給を可能にする有効なシステムが「V2H」なのである。

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「車は災害時の秘密兵器、新しいカーライフを体験」の著者

渡辺 実

渡辺 実(わたなべ・みのる)

防災・危機管理ジャーナリスト

株式会社まちづくり計画研究所代表取締役所長、日本災害情報学会理事、NPO法人日本災害情報サポートネットワーク理事長。国内外の災害現場からジャーナリスティックな提言を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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