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『ひまわり8号』で気象ビジネスが大きく変わる?

最新気象衛星は防災にどう役立つのか(2)

2015年7月31日(金)

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気象予報士・森田正光氏に迫る

前回に続き、気象予報士森田正光氏が代表をつとめる『ウェザーマップ』におじゃましている“チームぶら防”。前回は静止気象衛星『ひまわり8号』の最新情報を気象予報士ならではの目線で展開。キーワードは「観測」。情報収集の技術がいくら進歩しても、それを観測・分析する能力が伴わなければ意味がない、といった内容だった。集められた情報をいかに私達の生活にフィードバックするのか?、ビジネスにはどう生かすのか?、などについて、2人の議論はさらに核心へと進んだ。

 “防災の鬼”、危機管理ジャーナリスト・渡辺実氏は、こう問題を指摘した。

 「気象庁や宇宙航空研究開発機構(JAXA)の技術が進歩して、より多くの気象情報をより素早く集めることができるようになったのはわかるけど、問題はそれをいかに我々の『安全』に結び付けられるか、ってことだよね。ひまわり8号になって、単に映像がきれいになった、だけではね?」

 なるほどごもっとも。いくら情報を収集してもそれを適切に加工・提示できないと、“仏作って魂入れず”ってことにもなりかねないわけだ。

 気象予報の魂はなんといっても「利用者の生活や安全にどう役立てるか」である。これは「予報」や「警報」をどのように捉えているのか、につきる。

 気象業務法において「予報」「警報」は基本的に気象庁しか出せないことになっている。簡単に言うと、広く一般の人々に気象庁の予報と全く違う予報を出してはいけないということだ。

 今後はここにメスを入れていくべきだと渡辺氏は言う。

 この意見について、森田氏も大賛成。また、今後の気象ビジネスの肝もそこにあったりするらしい。

 「例えば現在、上空からはひまわり8号が集めた情報。地上近くは気象レーダーなどが集めた情報。これら複数の情報を1つにまとめ上げて、特定の気象現象を立体的な図に描き出すことができるようになっています。すごいのはこれをほぼライブでやれるということ。実用化の一歩手前まできています」

 なるほど、とうなずく渡辺氏。

 「1年ほど前の広島豪雨災害のときには特異な地形があり、そこに低気圧が入ってきて、複数の積乱雲が急激に成長した。この積乱雲の異常発達を示す“バックビルディング現象”という言葉が流行語のようになりましたね。こういうものの立体画像がリアルタイムで再現できるということなんですね?」

「渡辺実のぶらり防災・危機管理」のバックナンバー

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「『ひまわり8号』で気象ビジネスが大きく変わる?」の著者

渡辺 実

渡辺 実(わたなべ・みのる)

防災・危機管理ジャーナリスト

株式会社まちづくり計画研究所代表取締役所長、日本災害情報学会理事、NPO法人日本災害情報サポートネットワーク理事長。国内外の災害現場からジャーナリスティックな提言を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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