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魚を食べて安全を実感、福島の漁業は再生さなか

ここから日本の漁業の未来をつくる

2017年9月28日(木)

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 新潟県、柏崎刈羽原発の6号機と7号機の再稼働が実施となりそうだ。原発の安全性を審査する原子力規制委員会は東京電力の小早川智明社長に福島第一原発の廃炉に取り組む「覚悟」などを確認し、事実上の「合格」を意味する審査書案の取りまとめに入った。9月20日の会合で小早川社長は「福島の復興や、福島第一原発の廃炉、賠償をやり遂げる」との宣言もした。しかし、福島の現状はなかなか伝わってこない。”防災の鬼”渡辺実氏は「今、福島で起こっていることを知れば、日本の未来を知ることになる」と語る。その真意を確かめるため、“チームぶら防”は再び福島に向かった。

 福島県いわき市小名浜にある環境水族館「アクアマリンふくしま」。同所で月に1回開催される「調べラボ」に参加するのが今回の主な目的だ。「調べラボ」と書いて「たべらぼ」と読む。東日本大震災による福島第一原発事故の後、2013年11月から福島で採れる海産物の放射線を調べる取り組み「うみラボ」を始めた。「調べラボ」はその一環だ。

 訪れたのは台風18号が列島を襲った日だった。横なぐりの雨がふきつける中、「調べラボ」は予定通り開催された。

「福島では事故後から地元の漁協を窓口にして、試験操業が行われています。採れた魚の線量も計測している。ただ、今回お邪魔する『調べラボ』は自治体などの公の機関ではなく、民間団体である『いわき海洋調べ隊 うみラボ』の皆さんが、公益福祉法人ふくしま海洋科学館の協力を得て行っているものです」(渡辺氏)

 月1回のイベントは毎回大盛況。我々がうかがった日も嵐などものともせず、多くのお客さんが集まった。

 会場の「アクアマリンふくしま」は、福島の海に生息する魚や動植物を展示する大迫力の水族館だ。

「震災5カ月後にここへ伺いましたが、津波の被害を受けて休館していました」(渡辺氏)

 イベントスタートの午前10時半近くになると、駐車場は一杯になった。他県からのナンバーも目立つ。

 用意された部屋には大きな流し台シンクと調理台があり、日本料亭で使われるようなまな板と包丁が置かれている。ここで魚を調理し、放射線量が計測されるのだ。

 机の周りに椅子が用意され、一度に30人ほどが座れる「試食テーブル」が完成。10時半になると、調理、計測、解説の三役をこなすアクアマリン緑の水族館環境研究所チームリーダーで獣医師の富原聖一氏が登場した。

調理の腕前は玄人はだしの富原聖一氏

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「渡辺実のぶらり防災・危機管理」のバックナンバー

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「魚を食べて安全を実感、福島の漁業は再生さなか」の著者

渡辺 実

渡辺 実(わたなべ・みのる)

防災・危機管理ジャーナリスト

株式会社まちづくり計画研究所代表取締役所長、日本災害情報学会理事、NPO法人日本災害情報サポートネットワーク理事長。国内外の災害現場からジャーナリスティックな提言を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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