• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

安倍首相による安保法制の説明が下手な理由

2015年7月27日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 安保法制の衆院採決をきっかけに、反対の声が一層の高まりを見せています。安倍首相は「丁寧な説明を心がける」「国民の理解が進んでいないのも事実。理解が進むよう努力を重ねていきたい」などと言ってはいるものの、支持率は下がり、不支持率が上がり続けています。

 日頃、さまざま分野のリーダーに効果的な説明をアドバイスしている者の目から見ると、現在の安倍首相による説明は、その言葉とは裏腹に、「理解を得るための説明をする気がまったく見られない」形になっています。理解を得るための基本的な要件を満たしていないからです。

 このままの「説明」では、「理解」が進まないばかりか、ますます反対派を増やし、その声を高めることになるでしょう。

 そこで今回は、本来とてもシンプルな「理解を得る説明」のポイントについて、いつものように動画とともに考えていきたいと思います。

 ネット動画はアイデアの宝庫、それでは今週もいってみましょう。(普段は金曜日ですが、今回は変則で月曜日です)

「理解」を得るための基本要件を満たしていない

 「もっと丁寧にすべきだとの批判もあった。分かりやすくするためにも法律を10本も束ねたのはいかがなものか」

 これは、15日の法案可決後に衆院平和安全法制特別委員会の浜田靖一委員長が語った言葉です。10法案を一括採決した強引さ。おそらくこれが、政権与党の「丁寧な説明」が必要とされている状況とその認識を象徴的に表現したものと言えるでしょう。

 採決した委員長が「いかがなものか」と言うほどですから、それだけ多くの疑問や疑念が出てきている。

 その中に、違憲か合憲かという話や、安全保障上の必要性の話が含まれている状態です。

 説明で相手の理解を得るには、1)疑問・疑念に答える 2)相手の話をよく聞く+考えを踏まえる というプロセスが不可欠です。

 ところが現在までの説明は、この1)と2)のどちらも十分に満たしているとは言えません。

 順に見ていくことにしましょう。

 1)疑問・疑念に答える

 一連の法制化に向けた取り組みは、これまで「切れ目のない『平和安全法制』」という表現で、ウェブ上にもQ&A(内閣官房版自民党版)が公開されています。ところが、最初に最も基本的な理解が求められる部分が明らかになっていません。

 それは、現行法で「どこに切れ目があるのか」です。

 国会内でもまさにこれが質問されているのですが、安倍首相の答弁は質問に直接的に答えるものではなく、昨年7月の閣議決定を参照する形で簡単に済ませており、その参照された閣議決定の内容を詳しく見ても、やはり「ここに切れ目有り」とは明示されていません。

コメント0

「金曜動画ショー」のバックナンバー

一覧

「安倍首相による安保法制の説明が下手な理由」の著者

鶴野 充茂

鶴野 充茂(つるの・みつしげ)

ビーンスター株式会社 代表取締役

コミュニケーションの専門家として幅広く活躍。リーダーに効果的な伝え方をアドバイスするほか、全国規模のPRプロジェクトに携わる。著書は30万部超のベストセラー「頭のいい説明すぐできるコツ」など二十数冊。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

定年後の社会との断絶はシニアの心身の健康を急速に衰えさせる要因となっている。

檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師