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中小企業に意地がある日本、大企業が支配する韓国

韓国の中小企業には越えられない大きな壁

2015年6月25日(木)

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 前回の6月11日のコラムでは、日本の中小企業のモノ作りに関する力強さを題材にして、日韓の比較を試みた。今回はその流れを受けて、更に上流となる研究開発分野での日本の中小企業の凄さを採り上げ、韓国のそれと対比してみたい。

小規模企業でも研究開発力に凄み

 今回は、秋田県横手市にある中小企業アスターを採り上げる。横手は筆者の出身地でもあり、昨年10月からは同市の産業振興アドバイザーを拝命している。その関係で、地元の企業活力を分析している。

 平成22年1月に設立されたアスターの社長は本郷武延氏。資本金9000万円、従業員数86人。本業は自動車・OA関連部品及び機器の製造販売、加工機器及び測定機器等の開発である。ISO9001認証、環境マネジメントシステム登録もされている。

 ホームページを参照いただければ、似たような企業は日本の中にも少なからずあるだろう。横手市は盆地に囲まれた雪深いところである。大雪に見舞われることもあり、市民にとっては生活する上でのストレスになる場合もある。行政の除雪費用も、年間10億円で間に合うケースは少ない。

 そのような生活環境に貢献しようと、同社は「雪どけちゃん」なる融雪シートを開発し、市民の生活を後方支援している。それだけ、地元に密着した企業経営を押し進めている。

 しかし、この企業が凄いところは、その経営理念だけではない。大企業でも驚くほどの研究開発力がある。

 福島県出身の本郷社長とは、地元での会合の席上でご一緒したことで、ここ数年のお付き合いをしている。日本の大手企業をスピンアウトした本郷社長は、この横手に拠点を構え、「横手市に貢献したい」という熱いメッセージを発している。

 自社の発展のために努力を惜しまない経営者は多々いるが、自社のみでなく、本郷社長がことさら力説するのは、「横手市での雇用拡大につながるようなビジネスモデル創りによって、市の発展に貢献したい」という理念だ。

 そこまではまた、日本の中小企業でも多くあるかも知れないが、それに加えて、新しい事業を形成するための研究開発に熱い情熱を注いでいる。決して規模が大きいとは言えないこの企業が、世界の技術を変革しようとしている。正に企業規模での論理ではない。

 筆者は電池分野で、今でも技術経営や産学連携研究に関わる立場ではいるが、アスターが将来の糧に取り組んでいるのが、多方面の分野で必要とされているモーター技術である。モーターの新たな次元を開拓しようとする基盤技術での研究である。

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「中小企業に意地がある日本、大企業が支配する韓国」の著者

佐藤 登

佐藤 登(さとう・のぼる)

名古屋大学客員教授

1978年、本田技研工業に入社、車体の腐食防食技術の開発に従事。90年に本田技術研究所の基礎研究部門へ異動、電気自動車用の電池開発部門を築く。2004年、サムスンSDI常務に就任。2013年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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