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電動化、自動運転、安全機能で変わる業界勢力図

日本の強みはどこまで発揮できるか?

2016年8月25日(木)

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 8月10日のコラム「ソニー、日産の電池事業撤退の裏にあるもの」は、多くの方に関心を寄せていただいた。ホットな話題であったのは事実だが、その舞台裏まで関わっていた筆者であるからこそ記述できる生々しいドラマ調であったからと察する。

 その表舞台に立ったソニーが、今度はフォーミュラEの第5シーズン用バッテリー入札に参加しているとのことだ。ソニーは、第1シーズンで各チームにモーター/ジェネレーターを供給した英マクラーレン・エレクトロニック・システムズと連携して、バッテリーの入札に参加したとみられている。

 入札は今夏初めに締め切られた中、9社がこれに応じたとみられている。落札者を選定するための検討が行われているようだが、仮に落札されたとしたらどういうことになるだろうか。

 車載用電池事業を有していないソニーが、リチウムイオン電池(LIB)を供給したとしても相当苦労することが予想される。また、このようなレース用電池ビジネスは一過性のもので、長期ビジョンで展開できる電池事業の根幹とはなり難い。

 ソニー自らの判断なのか、電池事業買い取り先の村田製作所の意向なのかは定かではないが、いずれにしろ電池事業の手堅いビジネスは、マーケティングによる顧客開拓、顧客との信頼関係の構築、価格を含めた製品競争力が基盤となる。

自動車産業が牽引する関連産業への影響

 さて今回は、今後の自動車産業において、どのような技術領域が重要になっていくのかを改めて考えてみたい。図1に、今後の自動車を取り巻く新たな領域を示す。すなわち、今後の製品競争力を支配する分野と言えるが、それは電動化、自動運転、安全機能の3方向である。

 この分野を積極果敢に攻略できれば企業競争力は高まるが、一方、このような波に乗り遅れると生き残り競争では厳しくなり、場合によっては淘汰されることも起こり得る。特に、電動化と自動運転は巨額な開発費を要することから、業界の中での技術提携がこれらを軸に進むものと考える。

図1 自動車の製品競争力を支配する新機能

各分野での今後の進化軸

I.電動化

①電池

 グローバル競争が活発な中、事業撤退、事業売却、新規参入が入り乱れる競争の激しい領域である。どこが生き残れるかの生存競争が激しい。車載用電池の開発は民生用に比較し、使用環境が温度的にも負荷的にも厳しいことから難度は高い。

 信頼性確保と言う面では独自試験による安全性の確立、及び本年7月より義務付けられた国際認証(ECE R-100 Part.II)取得を中心に開発が進んでいる。それだけに、自動車各社からの電池に対する開発要求は多岐にわたっている。

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「電動化、自動運転、安全機能で変わる業界勢力図」の著者

佐藤 登

佐藤 登(さとう・のぼる)

名古屋大学客員教授

1978年、本田技研工業に入社、車体の腐食防食技術の開発に従事。90年に本田技術研究所の基礎研究部門へ異動、電気自動車用の電池開発部門を築く。2004年、サムスンSDI常務に就任。2013年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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