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韓国に先んじた日独連携の車載用電池認証サービス

日独の協業は産業競争力向上への布石

2015年9月24日(木)

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 ドイツと聞くと筆者は親近感を抱く。歴史をさかのぼれば、第2次世界大戦時に連合国と共に争った枢軸国であったことも影響があるだろう。ドイツもベルリンも東西分離時代の1988年7月19日に、全長45キロメートルのベルリンの壁(1961年8月13日設置)を越え、東ドイツを日帰りで散策したことがある。全く異なる景色と文化の違いに驚いただけでなく、いつ東西が融合できるのだろうと思いを馳せたものである。

2000年に出版した『世界発掘探訪記』(鳥影社)の表紙の中央には、自ら撮影したベルリンの壁を採用

 ところが翌1989年11月9日に、東西融合が決定。歴史ある壁が崩落するという記念すべき日となった。その後にも、筆者は東欧諸国を駆け巡ったが、西欧にはない独特の歴史と重厚感ある国々や都市は今でも大変魅力を感じる。旧東ドイツで好きな都市は、音楽の歴史が豊富なドレスデン、ライプチヒである。

 一方、ドイツと言えば工業製品のブランド力は世界に冠たるものが豊富だ。筆者も、自動車やスーツケース、万年筆、ボールペン、掃除機、包丁などのドイツ製品を愛用している。その製品力と信頼性には満足している。

 工業製品のブランド力と信頼性では、もちろん日本も負けてはいない。世界の中でも、この2国は双璧をなすといっても過言ではない。そういう文化を共有する両国間の協業やビジネスも多くの業界で繰り広げられている。筆者が在籍するエスペックも、ドイツ企業と日本にとって重要な分野で協業を進めているので以下に紹介したい。

ドイツの認証機関と協業で認証センター設立

 2015年9月17日、栃木県宇都宮市で記念すべき式典が執り行われた。エスペックとドイツの認証事業を展開するテュフズードは、車載用電池の安全性試験と認証サービスの提供において昨年から協業の準備を進めてきた。今回、テュフズードの知見を盛り込んだ「バッテリー安全認証センター」をエスペックが宇都宮市に開設、開所式を行ったのだ。

記者会見前の記念撮影(中央がエスペック石田社長、その左が石井常務、左端が筆者、右二人はテュフズードのメンバー)

 2016年7月から、ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、電気自動車(EV)等、いわゆるxEV車に適用される電池に対し、国連欧州経済委員会が定めた国連規則「UN ECE R100-02.Part II」に適合することが義務付けられる。電池の安全性と信頼性を認証するもので、その試験法は多岐に亘るだけでなく、電池パックを主体にした試験も組み込まれている。試験装置の開発、その導入、重厚な試験室の建設と周囲の安全策、試験終了後の電池の扱い方に至るまで、各業界にとって大きな負担となる。

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「韓国に先んじた日独連携の車載用電池認証サービス」の著者

佐藤 登

佐藤 登(さとう・のぼる)

名古屋大学客員教授

1978年、本田技研工業に入社、車体の腐食防食技術の開発に従事。90年に本田技術研究所の基礎研究部門へ異動、電気自動車用の電池開発部門を築く。2004年、サムスンSDI常務に就任。2013年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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