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最新スマホが販売中止のサムスンに必要なこと

2016年10月13日(木)

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爆発したスマホ(写真:ロイター/アフロ)

 9月21日のコラム「なぜサムスンの最新スマホは爆発したのか?」には大きな反響があった。当日のアクセス件数は1位。上位の方に位置するだろうとは思っていたものの、1位となったのは意外であった。また、コメントは19件いただいたが、受け止められ方はまちまちであると感じた。

 コラムを見たフォロワーの方から「続編を書くべき」とも言われ、「サムスン側が原因について言及したら、それを受けては書くことができる」と約束した。しかし、事故が起きてから2カ月近く経つのに、サムスン側からは原因についていまだに明らかにされていない。

 日本経済新聞ソウル支局の山田健一氏が10月7日の夕刊に、「傷ついたブランドイメージを回避するには、発火原因とされるリチウムイオン電池(LIB)の詳細な事故原因を特定し、明らかにすることも求められる」と記している。事故に対したサムスン電子が全世界250万台のリコールを早期に決断したこと、そして新品に交換する手続きなどは極めて早く、その行動には韓国特有のスピードを感じた。対症療法のスピードについては顧客側の満足度を得ているようだ。

 しかし、サムスンSDIのLIBが原因とされてはいるものの、電池の何が問題を起こしたのか、そしてその対策はどうなのかという肝心の部分については何の説明もないままだ。すなわち、原因療法に関する説明がないということは、今後のサムスンSDIのLIBに対する不信感が続くであろう。原因を明確にすることで、早期の信頼回復が必要である。今回も、この点を追究してみたい。

前回コラムのコメントに対して

 本題に入る前に、前回のコラムを読んでいただいた読者からのコメントにいくつかお答えしたい。まず「タイトルの『なぜ』が明確で無いし、最後のパラグラフではご自身の発言を現経営陣がないがしろにしているのが『原因』と揶揄されていますが、結局、何が原因なのかは明らかにされておりません、よね?」というコメントがあった。このコメントに対しては、少々難しいとしかお答えできない。

 なぜなら、LIBの開発段階から製造段階のどこに原因が潜んでいるか、これは当事者しかわからない。しかし、最終的には経営責任が問われるわけで、とりわけ技術経営の責任は免れない。

 材料設計や開発段階の問題であれば、製造部門では原因を特定できないし、逆に製造段階でのどこかに不具合があったとしても、開発に携わる技術者はわかり得ない。筆者のように現時点で非当事者の立場では、考えられる原因について推論することが最大限できることである。

 前コラムでは、筆者なりに想定される原因と事故を起こした背景などについて分析し記述した。このリコール問題に対して、筆者の考察や推論を超えるだけの記事はまだ見ていない。筆者の場合、2004年から12年までサムスンSDIに在籍し、深く技術経営に携わっていたので、ようやく前回の内容を記述できるまでに行き着いた。

コメント10件コメント/レビュー

「枯れる」について
技術的に枯れるというのは、再コメントも含め、コメント側の誤記です。

「かれる」はIT系業界の内部でしか通じない隠語そのものと言える業界用語です。
元々は「バグ(虫:プログラム中のミスコード)を取りつくした」という意味で「バグが涸れる」と違和感満載の表現をしたものが、感違い表現ならではのインパクトの強さで業界内に広まったものと思います。

社会経験の浅い者が「自分の業界が全世界だ」と誤解するのはよくあることです。
筆者様、お気になさらずに。(2016/11/10 19:31)

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「最新スマホが販売中止のサムスンに必要なこと」の著者

佐藤 登

佐藤 登(さとう・のぼる)

名古屋大学客員教授

1978年、本田技研工業に入社、車体の腐食防食技術の開発に従事。90年に本田技術研究所の基礎研究部門へ異動、電気自動車用の電池開発部門を築く。2004年、サムスンSDI常務に就任。2013年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「枯れる」について
技術的に枯れるというのは、再コメントも含め、コメント側の誤記です。

「かれる」はIT系業界の内部でしか通じない隠語そのものと言える業界用語です。
元々は「バグ(虫:プログラム中のミスコード)を取りつくした」という意味で「バグが涸れる」と違和感満載の表現をしたものが、感違い表現ならではのインパクトの強さで業界内に広まったものと思います。

社会経験の浅い者が「自分の業界が全世界だ」と誤解するのはよくあることです。
筆者様、お気になさらずに。(2016/11/10 19:31)

1)一番最初にコメントなさっている方と同感。現時点では誰が述べようが憶測の域を出ないため、このタイミングでの続編は適切ではなかったと感じます。当事者(サムスン)から調査結果が公表され原因が特定された後に、筆者だからこそ言える見解=続編を執筆していただきたかったです。

2)前回のコラムのコメントにコメントを返しておられる点。新しい有益な知見を得たく読んでいる大多数の読者にとっては、特定の個人へのコメントの返答は、ほぼ意味の無い情報です。頭の2ページは読む気がわきませんでした。編集部の方も当然事前にチェックしておられるのでしょうが、いささか紙面を割きすぎではないでしょうか。(2016/10/18 23:56)

価格と容量を求めるあまりに電池の安全設計を見誤ったという所でしょうか。
容量というスペックを落としてでも、スペック低下分を返金してでも、
交換後の電池は実績があるレベルの物にしておくべきだった。
電池の充放電コントロールにも問題が無いとは言い切れないがね。
どちらにせよ問題が無いかどうかの試験に問題があるか、見切り発車だったのだろう。(2016/10/15 00:44)

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