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戦後初の新春株価5連敗が示す「油断ならない年」

2016年1月12日(火)

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(写真=Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

 大手企業の経営トップが仕事始めにあたり社員などに向けて発信するメッセージである「年頭所感」。報道されるその内容をチェックして考察を加えるのが、年の初めに筆者が必ず行う仕事の1つになっている。ウォッチを始めたのは1999年頃からで、筆者の見るところ、各年のキーワードや中心テーマは以下の通りである<図1>。

■図1:企業トップ「年頭所感」におけるキーワードや中心テーマ
1999年 (生き残りのためのリストラ)
2000年 (「IT革命」への対応)
01年 「変革」「挑戦」
02年 「改革」「挑戦」「スピード」
03年 「挑戦」
04年 (「攻め」の姿勢)
05年 (「3つのテーマ」に集約 ~ 不断のリストラ、成長事業強化、海外事業拡大)
06年 「価値」
07年 (好業績に安住しない緊張感)
08年 (景気の先行きを警戒)
09年 「原点」「改革」「チャンス」
10年 「リスクをとらないことがリスク」「新しい発想」
11年 「グローバル」「10年先」「ゼロベース」
12年 「グローバル」
13年 「変化」「変革」
14年 「飛躍」(ただし、経済の見方ではアベノミクス期待と先行き警戒が混在)
15年 「グローバル」を強調しつつ、慢心を戒め
16年 さまざまな「変化」への対応

 企業の利益水準は足元で歴史的な高さとなっている。だが、増収増益の拡大均衡によって実現したものであるとは言い難い。また、利益の伸び率は落ちてきている。さらに、中国など海外を中心に経済の先行き不透明感が強まっている。その上、規制緩和や技術進歩などによってビジネスモデルの変革を迫られる場面が増えることが十分予想される状況である。

少子高齢化、人口減少、米利上げ…

 このため、2016年の年頭所感では、内外で不透明な状況が続くことを念頭に置きながら、さまざまな変化に対応することを社員に促すものが目立った。具体例を引用したい。

コメント3件コメント/レビュー

株価の予想は、可能なのか?長期トレンドならできるのか?
どちらも興味がない。問題は、日本のGDPを増やすはずのアベノミクスが、変質して、単に株価を上げるだけのもになり、株価が下がるとアベノミクスは失敗したということになるのが理解できない。株価が上がるか下がるかは、アベノミクスの成功とは関係ない。ここ2年でGDPはたいして増えていないので、アベノミクスは失敗です。失敗の原因は、消費税増税と財政緊縮です。(2016/01/12 20:53)

「上野泰也のエコノミック・ソナー」のバックナンバー

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「戦後初の新春株価5連敗が示す「油断ならない年」」の著者

上野 泰也

上野 泰也(うえの・やすなり)

みずほ証券チーフMエコノミスト

会計検査院、富士銀行(現みずほ銀行)、富士証券を経て、2000年10月からみずほ証券チーフマーケットエコノミスト。迅速で的確な経済・マーケットの分析・予測で、市場のプロから高い評価を得ている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

株価の予想は、可能なのか?長期トレンドならできるのか?
どちらも興味がない。問題は、日本のGDPを増やすはずのアベノミクスが、変質して、単に株価を上げるだけのもになり、株価が下がるとアベノミクスは失敗したということになるのが理解できない。株価が上がるか下がるかは、アベノミクスの成功とは関係ない。ここ2年でGDPはたいして増えていないので、アベノミクスは失敗です。失敗の原因は、消費税増税と財政緊縮です。(2016/01/12 20:53)

素人でも、現状を反映して単純にモノを言えば、筆者と同じコメントが並びそうだが、年初に示される予想を、昨年同様、貴重な?アドバイスとしてお聞きしておく。

勝手な憶測になるが、筆者のような現・政権からアドバイスを求められない(必要とされない)タイプのエコノミストは、政府批判に回ることになり、明らかに因果関係がはっきりしないものまで持ち出して、「アベノミクス」批判をしようとするように思える。さらに、ぱっとしない経済状況が続けば、選挙を控えてより政治的なコメントが増えていくと思われる。

そこで、今年はイメージチェンジの取組みとして、筆者は政権やここの読者がなるほどと関心を示す、現実的かつ戦略的な具体的な政策提言をされてみたらどうだろう。(既にされているようなら失礼をご容赦下さい。)(2016/01/12 13:54)

上野さんは年初から株価が上昇すると予測されたエコノミストのお一人ではないのですか?
警鐘を鳴らすのは結構ですが、中長期的に見ればアベノミクスの方向転換からこのようになることは、素人の私でも容易に想像できましたので、その時点で警鐘を鳴らしていただきたかったですね。
あっ、私はバックナンバーの"いま急激な円高が来たら景気も投資家も「終了」"でコメントを残したものです。
日銀砲が空砲であったため、状況はより悪化していますね。
一応補正予算は実施されるので、ある程度は実体経済も含めて持続可能だと予測しますが、景気の牽引役が不在のまま、参院選に突入したらどうなるかという予測は私もできません。
現状の株価は実体経済とかい離してドル円だけで動きますし…
いずれにしても、FRBの利上げで円安を予測するような似非エコノミストの皆様は、責任を取られた方が良いと思います。
別のコラムですがケルンで移民(難民)による大規模な婦女暴行事件が発生しました(報道はなかなかされない)が、これについても移民推進派の上野さんの意見をお聞かせいただきたく。(2016/01/12 09:45)

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