• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「新幹線効果」北陸で急降下、地方経済に暗雲

地域別短観の業況判断指数をチェック

2016年4月26日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

2015年3月の金沢への延伸開業から1年が経過し、消費者の関心が薄れてきたほか、中国など新興国のインバウンド消費の陰りもあり、「北陸新幹線効果」への期待値は下落した

 各地域を代表していると考えられる業種を1つずつ選び出した上で、日銀の主要支店から公表されている地域ごとの短観(企業短期経済観測調査)の「業況判断指数」(業況判断DI、景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた指数)をチェックする作業を、筆者は以前から行っている。

 主力業種として筆者が選んだのは、北海道と東北、それに四国が「建設」、東海と中国が「自動車」、近畿が「電気機械」、北陸と九州・沖縄が「宿泊・飲食サービス」である。

 このコラムでも1年ほど前に、地方経済の状況をチェックするため用いたことがある(2015年4月21日公開「建設・自動車業界に漂う先行き不透明感」を参照ください)。

公共事業関連やインバウンド消費関連で失速感が顕著

 この地域別短観の直近3月調査で同じ手法を用いたところ、浮かび上がってきた最大の特徴は、先行き(6月予測)に漂う「失速感」だった。

 公共事業関連に加えて、インバウンド消費の関連でも顕著になっている。

①「建設」の業況判断DIは、北海道と四国に加え、東北でも基調は右肩下がり

■図1:日銀短観 各地域で特徴的な業種の業況判断DI①
注:2016年6月は同年3月調査における先行き(6月予測) (出所)日銀札幌支店、仙台支店、高松支店

 北海道と四国では、「建設」のDIが2015年12月調査~16年3月調査で水準を切り上げた。15年度補正予算(災害復旧・防災・減災事業に5169億円を計上)への期待感が押し上げ要因になったのかもしれない。だが、先行き(6月予測)はマイナス圏への急低下である。

コメント5件コメント/レビュー

北陸新幹線が開通した時、私は観光だと長くは持たないんじゃないかと感じていました。ビジネスで需要があれば、ずっと続くんじゃないか、とも。ビジネスモデルの見直しを至急始めるべきでしょう。(2016/04/27 07:55)

「上野泰也のエコノミック・ソナー」のバックナンバー

一覧

「「新幹線効果」北陸で急降下、地方経済に暗雲」の著者

上野 泰也

上野 泰也(うえの・やすなり)

みずほ証券チーフMエコノミスト

会計検査院、富士銀行(現みずほ銀行)、富士証券を経て、2000年10月からみずほ証券チーフマーケットエコノミスト。迅速で的確な経済・マーケットの分析・予測で、市場のプロから高い評価を得ている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

北陸新幹線が開通した時、私は観光だと長くは持たないんじゃないかと感じていました。ビジネスで需要があれば、ずっと続くんじゃないか、とも。ビジネスモデルの見直しを至急始めるべきでしょう。(2016/04/27 07:55)

感想など

・公共事業について、第一生命経済研究所のレポートによれば――公共事業について、よく建設現場で人手不足ということを言われてきたが、建設労働者の労働需給判断DIを見ると、不足感は解消してきており、マイナス金利の面でも、今、安倍政権始まって以来、最も機動的な財政政策の効果が出やすい時期になっていると考えられる――状況らしい

・インバウンドについて、中国政府が8日、海外で購入した商品に課す関税を引き上げたことに触れていない。一方、「今年円高になってもインバウンドは増加すると考える理由(みずほ総研)」という見方もある。

・極め付けは九州のコメント「4月中旬には熊本・大分で大きな地震が何度も発生して被害が出ているため、韓国や中国から九州に向かう観光客が減少する可能性が高くなっている。」これは分析でも予測でもないだろう。

・個人的な印象では、筆者のコラムは、関連情報や追加情報の把握や考慮があまりないため、説明力が弱く予測の信頼性も低い様に思う。また、課題解決ための(具体)提言等も見られない。
以上の様なことも、読者の低評が低い理由の一つかと思う。(2016/04/26 18:31)

【その2】
北陸新幹線も、経済効果を観光に限定している点も気になります。
本来であれば京都(大阪)まで開通させて初めて流通網の整備がされ全国的に経済効果が波及する話ですが、まるで観光のみに効果があり、継続的には価値がないような話をしている点に疑問を持ちます。
北海道新幹線も同様に札幌まで開通しなければ効果が薄いわけですが、現状だけを取り上げて「無意味」と断定されたりしませんよね?
更に言えば、観光を産業として取り上げるのも悪くはありませんが、日本の経済規模で観光が基幹産業になり得ると考えているのであれば、エコノミストを名乗るのを止めるべきです。
いずれにしても、現在の不況感・閉塞感が始まった最大の要因は2014年の消費税増税なのですが、それを無視して消費税増税を訴える姿もいかがなものかと思います。
同じ数字を見ても、悲観的になるか、どうするべきか考えるかで道大きくは変わってくると思います。しかし、更に失敗したことを再度繰り返そうという方は何と評したら良いのでしょうか・・・
「悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである。気分にまかせて生きている人はみんな、悲しみにとらわれる。幸福とはすべて、意志と自己克服とによるものである。」と言うアランの幸福論の一節を送ります【あん肝】(2016/04/26 12:54)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

生産性が悪いというのは、集中してやる、時間内に仕事を終えるという気持ちが足りないんです。

岡藤 正広 伊藤忠商事社長