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「74歳まで働く人生」になってしまうのか?

経産省若手プロジェクトから考えたこと

2017年7月4日(火)

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高齢世代はみな健康維持を義務づけられ、70歳代半ばまで働くことを求められるようになる?(写真:imagebroker/アフロ)

連載200回を機に考える、「人はなぜ働くのか」

 「上野泰也のエコノミック・ソナー」と題したこのコラムをお届けするのは、今回で区切りの200回目になる(※参考 連載第1回=2013年6月3日配信記事はこちら)。よく続いたものだと自分でも思う反面、次々と書くネタが出てくる経済・マーケットの世界は終わりのないドラマのようなもので実に奥が深いとあらためて感じ入る。今回は、筆者の人生観も交えながら、「なぜ働くのか」や世代間対立について考えてみたい。

 5月18日に経済産業省で開催された第20回産業構造審議会総会で、中長期的な日本の社会の在り方に関する次官・若手プロジェクトの提言「不安な個人、立ちすくむ国家」(→資料 ※経済産業省内ページ)が発表された。このプロジェクトは省内で公募された20代・30代の若手30人で構成されており、メンバーは自分の担当業務をそれぞれ行いながらプロジェクトに参画。「国内外の社会構造の変化を把握するとともに、中長期的な政策の軸となる考え方を検討し、世の中に広く問いかけることを目指すプロジェクト」である。世代を越えて傾聴すべき若者の意見か、それとも税金の無駄遣いにすぎないかで、SNSなどで論争を巻き起こしたペーパーなのだが、結論の部分に以下の文章がある。

少子高齢化、逆算するとこの数年が勝負

 「2025年には、団塊の世代の大半が75歳を超えている。それまでに高齢者が支えられる側から支える側へと転換するような社会を作り上げる必要がある。そこから逆算すると、この数年が勝負。かつて、少子化を止めるためには、団塊ジュニアを対象に効果的な少子化対策を行う必要があったが、今や彼らはすでに40歳を超えており、対策が後手に回りつつある。今回、高齢者が社会を支える側に回れるかは、日本が少子高齢化を克服できるかの最後のチャンス。2度目の見逃し三振はもう許されない」

 かなりマイルドで婉曲な表現が使われているが、端的に言うと、できるだけ多くの高齢者が働き続けて社会を「支える側」に回ることにより、少子化対策の失敗をカバーしようという発想である。

コメント71件コメント/レビュー

若い世代が上の世代に落とし前をつけてほしいのであれば、若い世代は75歳まで働かなくても良いような制度にするのではないでしょうか?

自分たち(若い世代)も頑張るので、そろそろ現実を受け止めて根本的な解決策を立案・実行しましょうよってことだと思います。

働かなくても生活できるなんて、夢見る夢子ちゃんみたいです。(2017/07/29 02:01)

「上野泰也のエコノミック・ソナー」のバックナンバー

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「「74歳まで働く人生」になってしまうのか?」の著者

上野 泰也

上野 泰也(うえの・やすなり)

みずほ証券チーフMエコノミスト

会計検査院、富士銀行(現みずほ銀行)、富士証券を経て、2000年10月からみずほ証券チーフマーケットエコノミスト。迅速で的確な経済・マーケットの分析・予測で、市場のプロから高い評価を得ている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

若い世代が上の世代に落とし前をつけてほしいのであれば、若い世代は75歳まで働かなくても良いような制度にするのではないでしょうか?

自分たち(若い世代)も頑張るので、そろそろ現実を受け止めて根本的な解決策を立案・実行しましょうよってことだと思います。

働かなくても生活できるなんて、夢見る夢子ちゃんみたいです。(2017/07/29 02:01)

老人問題の中心となる団塊世代は、若いころは学生運動などでやりたい放題、結婚しない自由、子供を作らない自由などもこの世代から。そして、今や暴走老人。年金が足りないのなら、彼らが働けばよいし、動けなくなったのなら、金の許す範囲で面倒を見てもらえばよい。それ以上のことを、下の世代に負担させようとするから、70歳を超えて働けなどと言う話が出てくる。
団塊世代を除けば、後期高齢者に対する社会負担は軽くなる。この一世代のために、国の制度自体を変えれば、そのツケは、以下の全ての世代に回ってくる。
老人介護や医療の人と金が不足している、社会保険料を上げる必要があるというが、それも、団塊世代だけのためだ。

今、65歳以下の人は、反対すべきだ。その金があるなら、子供たちに使え、と言うべきだ。
今、出産可能な男女は、自分たちの将来を助ける最低二人の子供を作るべきだ。年を取った時、国が保障してくれるには、そのもととなる税金を払う者がいる、施設に入所するにも、それを運営する人手がいる、そうした労働世代は自分たちで作るしかないのだ。(2017/07/25 17:22)

私、4人の子供が2人は手が離れた52歳。
結婚するかも、子供を作るかも(身体的な問題で子どもができない方はごめんなさい)、それは個人の自由でしょうし、扶養控除などで負担の公平化も図られているとは思うけど・・
やっぱり子供をそれなりにしっかりと育て上げるってお金かかりますよ!
しっかり教育も受けさせようとすれば、子供一人に塾代だけでも高級車1台以上使言うんじゃないかな?
記者も書かれているように、子育て時代は好きなことってできていません。子供作ったんだから当たり前で、不幸とは思っていないけど。年を取れば、少しは仕事ではなく好きなことをして生きていることを満喫したいですよね。
子供を育てた、育てなかったで差をつけろとは言いませんが、でも少子化が今の厳しい状況の大きな要因の一つですよね。
4人も育てて、やっと落ち着いたら、少子化社会で年取っても働けって!なんか納得できませんね。
僕らの世代につけが回ってくるのでしょうか?(2017/07/20 15:55)

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三品 和広 神戸大学教授