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「チケット高額転売」への規制より大切なこと

“供給側”を増やす方策も必要

2016年9月6日(火)

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 人気のコンサートのチケットが、ネット上で数十万円の高額で転売されるようなケースが増え、「本当に見に行きたいファンの手に入らない」と対策を求める声が上がっている。こうした状況を背景に、嵐やサザンオールスターズなど100組以上のアーティストと日本音楽制作者連盟など4つの業界団体が、高額転売に反対する共同声明を発表した。今回はこの問題を取り上げ、ファンが好きな音楽やイベントを適正価格で楽しむために必要なことについて考えてみたい。

音楽業界団体が、チケットの高額転売に反対

 内外のマーケットが夏枯れ状態で動意に乏しかった8月23日、アーティストのコンサートなどのチケットがインターネット上で異常な高額で転売されている実態に危機感を抱いた日本音楽制作者連盟など国内の4つの音楽業界団体が、国内人気アーティスト116組と音楽イベント24の賛同を得て、「私たちは音楽の未来を奪うチケットの高額販売に反対します」と題した共同声明を発表した。この内容は意見広告の形で、同日の全国紙2紙にも掲載された。

 筆者も経験があるのだが、人気アーティストのチケットの需給は非常にひっ迫している。抽選で当たらなかった場合、あるいは一般発売開始時にインターネットや店頭端末で希望のチケットを確保できなかった場合、インターネット上のチケット転売サイトに頼って、正規料金よりも高額でチケットを入手するしか手がないのが実情である。

人気アーティストのコンサート会場前では、チケットを売買している人たちを見かける。なお、それらの行為が「ダフ屋行為」にあたるか否かは、最初から転売目的でチケットを購入したか否かが最大のポイント。(画像はイメージです)

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「「チケット高額転売」への規制より大切なこと」の著者

上野 泰也

上野 泰也(うえの・やすなり)

みずほ証券チーフMエコノミスト

会計検査院、富士銀行(現みずほ銀行)、富士証券を経て、2000年10月からみずほ証券チーフマーケットエコノミスト。迅速で的確な経済・マーケットの分析・予測で、市場のプロから高い評価を得ている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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