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女性管理職が少ないのは機会を与えてこなかった会社の責任

能力ある女性たちを集中的に教育し積極登用する

2015年8月7日(金)

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女性活躍におけるKDDIの躍進が目覚ましい。経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「なでしこ銘柄」に3年連続で選ばれ、「2015J-Winダイバーシティ・アワード」で、通信事業会社で初めて大賞を受賞した。その躍進には、2015年度までにライン長の女性を90人、女性ライン長比率を7%にするという数値目標を掲げ、ダイバーシティ推進に強くコミットメントする代表取締役社長の田中孝司氏の姿がある(インタビューアー/麓幸子=日経BPヒット総合研究所長・執行役員、文・構成/岩井愛佳)

将来の幹部候補育成のため「役員補佐」を新設。男女1人ずつ登用

「なでしこ銘柄」3年連続選定、そして「2015J-Winダイバーシティ・アワード」大賞受賞と外部評価が高まっていますね。「日経WOMAN女性が活躍する会社ベスト100」のランキングも、昨年、今年と連続して大幅にジャンプアップしています。そもそもKDDIにはなぜ女性活躍推進が必要だと思いますか。

田中社長(以下、田中):それは、すごくシンプルですね。世の中に男性と女性が半々いて、能力に差はない。それなのに、男性ばかりの組織って、なんか変だと(笑)。普通の会社にならないといけないなと考えています。“普通の会社”とは、男女がバランスよくいて、ライフイベントに関わらず、皆が活躍できる会社です。

1957年生まれ。81年京都大学大学院修了。同年国際電信電話株式会社(KDD)入社。2007年KDDI株式会社取締役執行役員常務。10年代表取締役執行役員専務。同年代表取締役社長。現在に至る。

田中社長は就任してすぐ次世代の幹部候補育成のため、「役員補佐」という職位を新設しました。社長、役員それぞれに男女1人ずつ(社長補佐のみ3人)の補佐をつけ、1年間、役員の側で業務を学び、経営視点を身につけるというものです。今日も、女性の社長補佐が取材に同席していて、驚きました。本当に社長にずっと同行しているんですね(笑)。そもそも、役員補佐を始めようと思われたのはなぜですか。

田中:以前、 NPO法人「J-Win」理事長の内永ゆか子さんと話したとき、内永さんがIBMにいた頃、社長のそばにずっとついて経営を学ぶ機会があったと聞きました。次世代の経営層を育成するために、当社でもやりたいと考え、役員メンバーに提案したのが4年くらい前です。当時、女性活躍推進も同時に動いていたので、役員それぞれに男女1人ずつ補佐をつけることにしました。

男女1人ずつというのが非常に重要なポイントですね。ある意味クオータ制になっていますから。田中社長は補佐に対して、どのような育成をされているのでしょうか。

田中:社長目線で仕事をしなさい、と常々言っています。私は朝7時に出社しますが、退社するまで補佐は私とずっと一緒にいて、経営判断の仕方、情報収集の仕方などを学んでもらいます。給与をもらいながら、経営の勉強ができる。こんな機会はなかなかないですよね。私も、ホワイトボードなどを使いながら、先生のようにいろいろ教えています(笑)。毎週宿題も出しているので、週末にメールでやりとりすることも。1年間集中的にトレーニングをした後は、主要なポジションに就けて、学んだことを生かし、実践する場を与えています。

それは、スポンサーシップ制度といっていいのでしょうか。

田中:本人達に「将来の経営幹部候補」だとは伝えていますが、約束はしていません。補佐の任期を終えたら、それなりのポジションに置くので、あとは自分で頑張らないといけないと思う。結果を出さないと、人はついてきませんから。

 そういった意味では、コミュニケーション本部宣伝部長の矢野絹子は、私にとってうれしい事例です。社長補佐の一期生ですが、KDDI/auのCM制作に携わり、「三太郎」シリーズでCM好感度ランキング1位になるなど、とても良い結果を出してくれました。矢野に続き、女性補佐たちが結果を出していけば、彼女達がロールモデルとなり、「私もこうなりたい」と下の世代も続いていくはずです。

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「女性管理職が少ないのは機会を与えてこなかった会社の責任」の著者

麓 幸子

麓 幸子(ふもと・さちこ)

日経BPヒット総研所長・執行役員

1962年秋田県生まれ。1984年筑波大学卒業。同年日経BP社入社。2011年12月まで5年間日経ウーマン編集長。2012年よりビズライフ局長に就任、日経ウーマンや日経ヘルスなどの媒体の発行人となる。2014年より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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