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討論されなかったヒラリー健康問題の深刻度

浮上する“ケーン大統領”の可能性

2016年9月29日(木)

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第1回目の討論会に臨むトランプ氏(左)とクリントン氏(写真:ロイター/アフロ)

ヒラリー・クリントン民主党大統領候補(68)とドナルド・トランプ共和党大統領候補(70)が初のテレビ討論会に臨みました。

高濱 討論会に対する関心はいやがうえにも高まりました。直前に、大きな事件がいくつも起きたからです。クリントン氏の健康問題が浮上。9月18日には、ニューヨークのど真ん中で爆発事件が起きました。さらに、ノースカロライナ州シャーロットでは20日に暴動事件が発生しています。

 討論会を視聴した人の数は全世界で約1億人に達したようです。米国では投票登録を済ませている有権者の75%、約950万人が討論会の実況中継を見たと推定されています。
"Trump-Clinton debate expected to shatter records,"Joe Concha, The Hill, 9/20/2016

 ところが、クリントン氏の健康問題は一切議論されませんでした。この理由については後で触れたいと思います。

 もう一つ、この討論会が注目されたのは、支持率競争での異変です。クリントン氏に大きく水をあけられていたトランプ氏が討論会直前にクリントン氏を2%上回ったのです。
"RealClear Politics, Latest Polls,"realclearpolitics.com., 9/26/2016

 支持率の変化と相まって、異色の候補者トランプ氏と女性初の大統領候補クリントン氏とが初めての直接対決でどんなやりとりをするのか、まさに「史上最高のショー」(テレビのあるコメンテーター)となりました。

「勝ったのはヒラリー氏」、いや「勝者はトランプ氏」

採点すると、どちらに軍配が上がったのでしょうか。

高濱 米国の主要メディアは、クリントン氏の勝ちと見ています。討論会をテレビでみた米国民はどうか。CNNが討論会直後に行った世論調査では、クリントン氏が勝ったと答えた人が62%、トランプ氏が勝ったと答えた人が27%でした。

 私の印象はこうです。トランプ氏は「大統領らしさ」を意識してか、普段の暴言を抑制しました。これに対してクリントン氏は、トランプ氏の失言を引き出そうとかなり攻撃的な発言に終始しました。トランプ氏は、経済問題でも人種問題でも、さらに日本や北大西洋条約機構(NATO)など同盟国との関係でも、理路整然と話す「才女」に歯が立たなかった。これは想定内のことでした。
"Clinton puts Trump on defese at first debate,"Stephen Collinson, CNN, 9/27/2016

 ところが驚いたことに、CNNとは逆の世論調査も出ています。ニュージャージー州のデジタル・メディア「nj.com」が討論会直後にインターネット上で行った世論調査(対象者11万777人)です。トランプ氏が勝ったと答えた人は54.2%(6万15人)、クリントン氏が勝ったと答えた人は41.2%(4万5594人)でした。
"Poll: Who won the presidential debate (9/26/16)? How did Clinton, Trump do in the first debate?" Susan K. Livio, NJ Advance Media for N.J.com, 9/26/2016

 この結果について、ニュージャージー州に住むフリーランス・ジャーナリストは筆者にこう語っています。「トランプ氏はCNNをはじめとする主要メディアを目の敵にしている。支持者の中にも主要メディアが大嫌いな者がいる。この人たちはCNNなど見ていない」。

 「nj.comはニュージャージー州最大のデジタル・メディアでローカル紙12紙を傘下に収めている。あまりにも完璧だったヒラリーのパフォーマンスに反発する庶民の声をピックアップしたのだろう。『ヒラリー嫌い』がどれほどいるかが分かるというものだ」

コメント6件コメント/レビュー

ヒラリーと同年齢ですが、血管の病状は誰でも起こりうる可能性を秘めていると思います。
食事と体の動かし方で血管年齢が決まるようですが、若くても血管が劣化してる人も多いです。
水分を摂ることも大事ですが、ヒラリーには魚主体の食事を提案したいです。(2016/09/29 18:03)

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「討論されなかったヒラリー健康問題の深刻度」の著者

高濱 賛

高濱 賛(たかはま・たとう)

在米ジャーナリスト

米政治・経済・社会情勢を日本に発信している。1969年、米カリフォルニア大学卒業、読売新聞社に入社。米特派員、総理官邸・外務省担当キャップ、デスクを経て、調査研究本部主任研究員。98年からUCバークレー校上級研究員。同年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ヒラリーと同年齢ですが、血管の病状は誰でも起こりうる可能性を秘めていると思います。
食事と体の動かし方で血管年齢が決まるようですが、若くても血管が劣化してる人も多いです。
水分を摂ることも大事ですが、ヒラリーには魚主体の食事を提案したいです。(2016/09/29 18:03)

高濱氏は在米の方みたいですが,本当にご自身で放送をご覧になったのでしょうか?
討論の終盤でTrump氏が持久力(stamina)についてHillary氏に対し執拗に何度となく食い下がっていたのをご存知ないハズが無いと思うのですが.そもそも今回の討論会では文中にもある通り,予めテーマが決まっており「健康問題」(正確には大統領職の執行能力でしょうけど)はその中に含まれていない,にも関わらずTrump氏が攻撃材料に取り上げ,しかもHillary氏が非常に上手く切り返したのを,ご覧になっていないハズは無いのですが.
本記事のタイトルは多くの誤解を招きそうですね.
仮に独自に健康問題について言及されたいのであれば,討論後の両者及び,その家族の行動がどうであったか,などに言及された方が良いのでは,と思います.(多分,多くのUS国外のメディアではそこまで中継されないのでは,と思うので・・・ということでお分かりの通り,私もABCの生中継をUSで拝見しました.)
更にアンケート結果でもメディアによって様々な結果が出ている上,そのバックグラウンドや調査方法にも問題が多いことは広く知られており,どこのメディアでTrump氏の支持が多かった(ないし,Hillary氏の支持が多かった)という情報は,実のところ何らの役に立たず,どちらの候補が誰(どの支持層)に対して発言をしていたか,に着目するのが本質ではないでしょうか.(だからこそTrump氏の当選も取沙汰されるワケで.)(2016/09/29 15:24)

P1:『 この結果について、ニュージャージー州に住むフリーランス・ジャーナリストは筆者にこう語っています。「トランプ氏はCNNをはじめとする主要メディアを目の敵にしている。支持者の中にも主要メディアが大嫌いな者がいる。この人たちはCNNなど見ていない」。』とありますが、最近のマスメディアには三現主義(現場、現物、現実)が不足していると感じられます。 プロの記者であるのですから、このような(CNNをトランプ支持者は見ていない)ことを踏まえた上で記事を書いていただきたいものです。
P2:「 クリントン氏は当時から手の震えを感じており、神経科医による検診を定期的に受けています、不眠症にも悩まされおり、」→「 クリントン氏は当時から手の震えを感じており、神経科医による検診を定期的に受けています、不眠症にも悩まされており、」
P3:「しかし9・11事件追悼式典で倒れたことで、同氏の健康問題が最大の関心事なってしまった。」→「しかし9・11事件追悼式典で倒れたことで、同氏の健康問題が最大の関心事になってしまった。」

 クリントンになるにしろ、トランプになるにしろ、「望まれない大統領」なので、是非「市民感覚」を感じられる「市民ケーン」大統領になることを世界のために望みたいものです。(2016/09/29 11:25)

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