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トランプ大逆転を生む「10月サプライズ」

第3回討論会はノックアウト寸前だったが…

2016年10月21日(金)

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最後の討論会は、両候補が握手することもなく始まった(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

米民主党のヒラリー・クリントン候補と米共和党のドナルド・トランプ候補による3回目、かつ最後のテレビ討論会が行われた。過去の女性蔑視発言が明らかになったり、“セクハラ被害者”たちが名乗りを上げるなど、トランプ氏にとっては大統領としての品格が問われる最後の舞台でした。結果をどう見ますか。

高濱:最終戦は、どちらに投票するかまだ決めていない有権者の心を最大限つかみ取る、が両者にとって最大の狙いでした。有権者はすでに両候補の政策を知っていますから。

 ボクシングで例えると、トランプ氏は、クリントン氏の強烈なパンチを防ぐのにやっと。最終ラウンドではフラフラで頭に血が上ったのか、モデレーターが「選挙結果を受け入れるか」と質問したのに対し、「結果を見てからだ」と明言を避けました。

 「どんな結果だろうと受け入れる」という模範回答をすべきところです。この発言には、私も一瞬絶句しました。トランプ氏は自分のグローブで自分の顔面をぶん殴ったようなものです。大統領候補がこんな発言をするのは前代未聞、米民主主義の否定につながります。米メディアはここをとらえて大々的に報じています。

品格を欠いたトランプ氏の言動

 最後の討論会では大統領然としたマナーを守ることが大切です。相手が話している時に口をはさんで邪魔をしないとか、相手が喋っている時に傲慢な態度や自信ありげな表情は極力見せないとか。

 今回、トランプ氏はこのルールを徹底的に破りました。劣勢からくる焦りでしょうか。トランプ氏は何度となく、クリントン氏の発言中に口を挟みました。さらに「嫌な女だ」とか「嘘つき」と口汚く罵ったのです。

 もう一つ、90分の間にトランプ氏が水を飲んだのは4回。クリントン氏は1回も水を口にしませんでした。両候補の健康問題に関心のある有権者には気になるところです。クリントン氏はそれを意識してコップの水には手をつけなかったのか、どうか。

 もっとも、「クリントン氏が嫌い」「どうしてもトランプ氏に票を入れる」と決めている一部の白人保守派にはトランプ氏の今回の言動は一切気にならなかったかもしれませんけど。

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「トランプ大逆転を生む「10月サプライズ」」の著者

高濱 賛

高濱 賛(たかはま・たとう)

在米ジャーナリスト

米政治・経済・社会情勢を日本に発信している。1969年、米カリフォルニア大学卒業、読売新聞社に入社。米特派員、総理官邸・外務省担当キャップ、デスクを経て、調査研究本部主任研究員。98年からUCバークレー校上級研究員。同年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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